偶然とリスクの諸相

偶然とリスクの諸相

富の分配からリスクの分配へ

リスクを分散・分配することで本質的な危険から目をそらす。これにより社会と人間のあいだに君臨している偶然を排除する。 これが20世紀後半に築かれたリスク管理社会の幻想だった。 「ウルリッヒ・ベックによ...
投資の賢人に学ぶ

ジョージ・ソロスの再帰性理論

ジョージ・ソロスの投資哲学の根幹である再帰性理論。 昔はさっぱり分からなかったけど、今なら少し近づけそう。 認識機能…人が世界を理解しようと努めること 関与機能…人が世界に影響を与えようと...
投資で創った人生哲学

ダブル・コンティンジェントな株式市場

和英辞典で「偶然」を引くと”chance”が一番最初に出てくる。 なんかイメージと違うぞ。。。 以前紹介したイアン・ハッキング「偶然を飼いならす」の原題が、 "The Taming of C...
偶然とリスクの諸相

未来予測に価値はない/フロイト「幻想の未来」

ジークムント・フロイト。 彼が無意識や心理的な葛藤を人間観察の中心に持ってきたことで、 以後、精神医学や心理学、さらには脳科学へと研究が広がった。 こんな業績を残した人だろうか。 著作を読ん...
お薦めの本

リスク管理は破局に無力/ジャン=ピエール・デュピュイ

リーマンブラザーズが破綻した日に、これは面白いことになった♪ と投資の分野で研究者として名を残す!と暴走し、大学院へ進学。 でもそこで出会った学問は、より良い未来の創造に対して無力であり、 むし...
お薦めの本

ハイゼンベルク「部分と全体」

投資好きから未来学を追い求めて挫折したせいなのか、 不確定(ハイゼンベルク)、不完全(ゲーデル)、不可能(アロー) という言葉を目にすると、どうにも放っておけなくなる。 あらゆる物事は複雑になる...
偶然とリスクの諸相

連続性の追求が人生の目的/パース「連続性の哲学」

私たちが様々な社会現象に連続性を見出したがるのはなぜか? タイトルに惹かれて、パース「連続性の哲学」を読んでみた。 「思考における、感情における、行為における一般化、連続的体系の豊かな拡がりこそが...
偶然とリスクの諸相

ラプラスの悪魔とは?(確率の哲学的試論)

ずっと読みたかったけど絶版で、中古が値上がりして入手困難。 そんな岩波文庫の一冊が先週重版されたので、速攻で手に入れた。 でもAmazonでは早くも品切れ…。今、注目されてるのかな? ピエール...
偶然とリスクの諸相

3.11が残した課題は原発問題ではない

どういうわけか3.11を原発精神論でしか語れなくなった。 原発を動かす動かさない、そんなことは議論の対象ではない。 原発を徐々に減らして他の手法に切り替えていく以外にないから。 ※「フォーリン・アフェ...
偶然とリスクの諸相

偶然の美しさと運命の出会い

20世紀フランスの詩人ブルトンは「シュルレアリスム宣言」なかで、 「私の意図は、一部の人々の間にはびこっている不思議への嫌悪と、彼らが不思議の上にあびせようとしている嘲笑とを糾弾することだったの...
偶然とリスクの諸相

確率を引っ掻いたシュレーディンガーの猫

初期状態さえ分かっていれば、あらゆる自然現象の未来は予測可能。 長らく人々の思考を支配してきた決定論(運命論)に対し、 数学的には確率・統計が、物理学ではハイゼンベルクが斬り込んだ。 この流れの先に量...
偶然とリスクの諸相

ハイゼンベルクの不確定性原理

物理学のことなんてさっぱり分からない。 でも運命や偶然について考えるうちに遭遇したので覚え書き。 イアン・ハッキング曰く「決定論の浸食」が起きる直前、 フランスにピエール=シモン・ラプラスという...
お薦めの本

イアン・ハッキング「偶然を飼いならす」

サブプライムローン問題に続くユーロ危機という現在の混乱は、 偶然の飼いならしに失敗し、ブラックスワンが羽ばたいた結果とも言える。 いつからなのか? 偶然を「たまたま」や「まぐれ」のまま放っておけ...
名言・名文

遺伝子は意思を持った意伝子なのか?

「人が美しいと感じるもの=遺伝子を残すのに最適」 を説く本を読み、 なんか遺伝子が過大評価されているような変な感じがあった。 リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」が注目されてからかな。 遺...
世界を読み解く方法

まぐれと実力の取り違え

前回の「意味の渇望」に引き続き、周囲と話がかみ合わないこと。 それは「まぐれと実力の取り違え」。これがどうにもならない。 しかし正直に言うと、これには私自身もとらわれていた過去がある。 20代後半の幸...
お薦めの本

ダンカン・ワッツ「偶然の科学」

著者は複雑系社会学の第一人者。(スモールワールド理論で有名) 社会で起きる出来事は、すべて後付けでしか説明することができず、 過去と未来をつなぐものは「偶然」であることを解き明かす。 ちなみに原...
日本の美意識

偶然の扱い方/歴史・文化から見る日本のリスク感覚・3

前回の「時の捉え方」に引き続いて、今日は「偶然の扱い方」について。ここは私がいったん投資の話をやめることにした理由のひとつかな。 西洋文化は当初から「偶然」に対して寛容ではなかった。ギリシア哲学は、世...
日本の美意識

時の捉え方/歴史・文化から見る日本のリスク感覚・2

初回はおおざっぱすぎたから、テーマを決めて少しずつまとめてみる。今日書いてみたいのは「時の捉え方」について。 頭の中をうまく表現できるか分からないけど…投資理論やMBAとか触れてみて感じた、欧米の時の...
偶然とリスクの諸相

想定外はどこからやってくる?

いつからなのかな。今の社会は「思い描いた未来」と「やがて起きる現実」との溝を、「想定外」という言葉でしか埋められなくなってしまった気がする。 原発の問題は本当に人災?文明自体に命が宿り、人にコントロー...
偶然とリスクの諸相

歴史・文化から見る日本のリスク感覚

今日の日経朝刊に、失敗学の東大名誉教授の畑村洋太郎氏が「見たくないものは見ない。考えたくないことは考えない。米国は考えようと努力する国。日本は考えないままにしておく国。」というコメントを寄せていた。そ...
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