確率を引っ掻いたシュレーディンガーの猫

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初期状態さえ分かっていれば、あらゆる自然現象の未来は予測可能。

長らく人々の思考を支配してきた決定論(運命論)に対し、
数学的には確率・統計が、物理学ではハイゼンベルクが斬り込んだ。

この流れの先に量子論の「コペンハーゲン解釈」なるものがある。

私にはすべては理解できないけど、一般的な言葉に直すと、
未来は確率的に予測はできない偶然に左右される、ということかな。

この「確率的に」という部分を嫌った人物がシュレーディンガー

半生半死の猫が登場する思考実験(シュレーディンガーの猫)を提示し、
量子論の解釈に確率を持ち込むことに疑問を呈したそうな。

猫の話が私にゃ難しいので、違う例で編集し直すと…

男女同数の生徒が在籍する学校において、
次に校門から出てくる生徒は、男子学生と女子学生のどっち?
この問いに確率で答えようとすると、
半分男、半分女という謎の人間が校門から出てくることになる。

なんじゃそりゃ?

確率で世界を捉えるというのは一体何だったのか?
投資・金融でも良いものと悪いものをゴチャ混ぜしてリスク軽減、
みたいな愚行からサブプライムローン、ユーロと壊れていった。

数学は「完全」であり、物理学は世界を「確定」させる学問。
こうした考えは20世紀のうちに終わりを告げ、
自然科学には非線形科学ような分野も現れた。

経済系の学問は100年単位で他分野に遅れをとっているんだね。

コメント

  1. いけだ より:

    お久しぶりです。って、過去2回くらいコメントしたことがあるだけの者ですがどうも。
    物理おもしろそうですよね。私も最近興味があって。
    ただまあ、私は本を読んでも理解できないんでサイエンスチャンネルをよく見ています。
    http://sc-smn.jst.go.jp/
    昔はスカパーで無料放送されていたんですけどね。突然終了してしまいました。事業仕分けされた!?。
    HPも見る人がいないと無くなってしまうかもしれないんで皆さん見てください。
    量子物理学は常識の通用しない世界らしいですね。だからその人の性格とか生い立ちとかが他の学問より大きく出て、面白いですね。
    経済学も本来は哲学だったんですよね。世の中をどう捉えなおすのか?という学問だったと。
    ただ、その世の中の前提が変わってしまった。少なくとも過去の経済学では現状を解決できていないんで、やっぱり新しい経済学が必要になっているんでしょう。
    なかなか面白い時代に生きているなあと思います。

  2. まろ@管理人 より:

    たしか私と同世代の方でしたっけ?
    私も物理学の本読んでも完全には理解できないですよ。今ある知識から探って意訳するような感じです。講談社「ブルーバックス」シリーズは読みやすいのでぜひ!
    サイエンスチャンネル、全然知りませんでした。
    「時効なし!~未解決問題を追いつめろ~」シリーズが面白そうなのでゆっくり観てみます。ありがとうございました。