世界を読み解く方法

数学の魔術的な有効性/須藤靖「宇宙は数式でできている」

学生時代に数学が苦手になり、敬遠してしまう人は数多い。でも、須藤靖「宇宙は数式でできている」が指摘するように、 「この宇宙は信じがたい精度で数学的な法則に従っている。」 同内容の名言を残した偉人は数多...
お薦めの本

多神教は新興宗教にだまされやすい?

長沼伸一郎「世界史の構造的理解」を読んでいて、ふと思ったこと。 著者はユダヤ教、イスラム教、キリスト教が、なぜ同じエルサレムで生まれたのか?を経済と結びつけて説く。 エルサレムはメソポタミアとエジプト...
日記と雑談

リヒテンシュタインを知るための参考資料集

今月上旬はリヒテンシュタインに興味を持ち、自分なりにいろいろ調べて整理してみたが、 リヒテンシュタインの国家成立が不思議 リヒテンシュタイン家の財産はどう築かれたのか? リヒテンシュタイン。小国はなぜ...
日記と雑談

リヒテンシュタイン。小国はなぜ生き残れたのか?

リヒテンシュタイン探究の三回目。 リヒテンシュタインの国家成立が不思議 リヒテンシュタイン家の財産はどう築かれたのか? リヒテンシュタインの歴史を辿ると、何度か消滅の危機に遭遇している。幸運に恵まれた...
人工知能をめぐる議論

人が寄せる信頼は意外と不合理

対談集「私たちはAIを信頼できるか」を読んでいて、そもそも私たちの「信頼」がどのように成り立っているか分からない、という話が興味深かった。 人間は何の意味も根拠もなくても、自分にとって有用で信頼性の高...
日記と雑談

リヒテンシュタイン家の財産はどう築かれたのか?

前回はリヒテンシュタイン家のヨハン・アダム・アンドレアスが、他の貴族から買い取った土地が(買収金額1兆円超!)、リヒテンシュタインの国家成立に繋がるところまで調べた。 このような巨額な資金はどこから生...
日記と雑談

リヒテンシュタインの国家成立が不思議

リヒテンシュタイン侯爵家の方の講演を聞く機会があり、国の歴史や伝統をインパクト投資と絡めるような内容だった。 ふとヨーロッパの小国がどう生き残ってきたのかを探究すれば、何かしら投資のヒントが得られるの...
食文化と美食探訪

国宝を超える感動! ぽん多本家のキスフライ

東京国立博物館 創立150周年記念の国宝展。 昨年、企画が発表されて以来、ワクワクして待っていた展示を、鑑賞することができたのだが、なぜだか心を動かされず、あれれ…。 もしも料理屋のコースがメインの一...
投資や経済の話題

「経済」“economy”の語源に学ぶ

経済の本質ってなんだろう?と疑問が生じたとき、語源に戻ってみると、おもしろいかもしれない。 「経済」という言葉は「経世済民」の省略語で、「経世」は荘子、「済民」は書経からとられたものだった。 春秋の経...
投資や経済の話題

上場企業の後継者問題が目に付くのは気のせい?

少し前までは後継者問題と言えば、とくに中小企業の町工場で、跡継ぎがおらず創業社長が高齢化し、廃業間近というイメージ。 でも最近、上場企業でも後継者問題が目に付くようになってきて、有名どころでは、日本電...
日本の歴史と文化

お風呂に入れず、湯治と玉造温泉の凄さを知る。

工事中のトラブルで一晩、給湯器が使えない事態に遭遇し、たった一日お風呂に入れなかっただけで、体調がすぐれなかった。 しかしおかげで今までピンと来ていなかった「湯治」に納得した。 日本人はいつ頃からお風...
日記と雑談

未知と出会うために迷子になれ

レベッカ・ソルニットのエッセイ「迷うことについて」を読んで、初めての場所で道に迷うことがなくなったなぁ、としみじみ思う。 昔は電車を降りたら、まずは駅周辺の案内板を探し、そして印刷してきた地図と見比べ...
食文化と美食探訪

「きす」以上に深刻な「めごち」。江戸前の天ぷらが消滅の危機。

「てんぷら前平」で美味を堪能し、前平智一さんのお話を伺っていると、東京湾の異変を実感させられ、いろいろと調べたくなる。 千葉県竹岡港で揚がる「鱚(きす)」について伺ったのがきっかけで、その後も情報を追...
投資や経済の話題

投資先企業の数とその色分け、保有期間について。

rennyさんと「企業価値を探究するファンド」ってどんなの?というお話をするなかで、私の個別株投資と比べる展開になった。 実のところ意識して管理したことがなく、今回問われて、初めて無意識にしていた投資...
食文化と美食探訪

地元食材にこだわるレストランの源流? 志摩観光ホテルの高橋忠之料理長。

COVID-19の襲来以降、旅は箱根と伊豆ばかりだったが、そろそろ遠出して、日本文化探求の旅を再開したいなぁと。 実はまだ伊勢神宮を訪れたことがないので、伊勢参りとセットで志摩観光ホテルに泊まってみた...
投資哲学を求めて

専門家気取りがオルテガの「大衆」を生み出す

世間では多様性やダイバーシティが訴えられているが、株式投資の方法論については、理論が確立されているかのように、本当に狭い範囲の議論しかされなくなっている。 一歩引いてその様子を眺めていると、以下の時代...
お薦めの本

チャールズ・スペンス「センスハック」

「センスハック」の言葉の意味がよく分からず、また邦訳の副題が「生産性を上げる究極の多感覚メソッド」と、安っぽいビジネス書の匂いがして、見向きもしていなかった一冊。 しかし最近、著者がチャールズ・スペン...
食文化と美食探訪

きすの天ぷら。いつまで食べられるか分からない江戸の美食。

天ぷらの神様、早乙女哲哉さんが、きすの天ぷらを語る動画が、美食家、山本益博さんのYouTubeに掲載されている。 約3年前に統計データとともに、きすの危機的状況を紹介したが、 江戸前の「きす」が稀少品...
人生の哲学と科学

美味しさを感じる能力は言語の獲得とリンクしている?

味の素食の文化センターの食の文化シンポジウム2022で、東原和成さんの講演に面白い話があったのでメモ。 まず前提として、食材の「風味」が料理の味を決めると説いた、ゴードン・M・シェファード「美味しさの...
日記と雑談

防災と資産運用の心構えは似ている

富士山噴火や首都圏の大震災が起きたとき、どのように社員の安全を確認・確保し、事業を継続させるか?そんな仕事をしている妻とこんな会話をした。 「円安になったから、ドルを持っていないとヤバイと言う人がいる...