外国人から見た日本

お薦めの本

東京は親子どんぶり/ロジャー・パルバース「もし、日本という国がなかったら」

日本を単一の民族・文化・社会と見るのは間違っている。このことを身をもって実感したのは、福岡出身の妻と結婚してから。 普段は気が付きにくい「多様な日本」を理解するには、海外からやってきた日本好きの識者の...
お薦めの本

3.11後を描いた本を読むならこの2冊

東日本大震災後に様々な書籍が出版され、数多く手に取ったが、日本人著者が語るとどうしても主張が偏りがちになる(特に原発問題)。なにか部分ばかりで全体が見えなくなってしまうような違和感がある。客観的・中立...
日本の歴史と文化

イギリス人植物学者が見た日本/ロバート・フォーチュン「幕末日本探訪記」

1860年、植物採集旅行へやってきたロバート・フォーチュン。植物を通じて見た日本文化に関する記述が興味深い。 園芸大国だった幕末の日本 今では園芸を楽しむことを「ガーデニング」と呼び、本場はイギリスの...
日本の歴史と文化

世界が愛した「藍染め」と画家の憧れの「青」

「ジャパンブルー」という言葉とともに、ごくまれに 日本の色が「青」や「藍」のように語られる。 「日本は神秘なブルーに満ちた国」 by 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) 明治時代に来日した外国人が日本の...
お薦めの本

3.11 震災は日本を変えたのか?

東日本大震災からはや5年。あれから震災を扱った様々な書籍が出版されたが、この本のように中立的な立場で(←ここが重要)、多くの議論を整理・編集したものはあっただろうか? 著者はマサチューセッツ工科大学(...
文化で読む日本経済

効率性への不感症は日本の伝統?/ツュンベリー「江戸参府随行記」

師匠が大雪の日の混乱について書いたコラムを読み、 私もこの痛ましいほどの出勤意欲を不思議に思っていた。 大雪の日に考えた~出勤トリアージュ(河口真理子) なんとか出勤しても疲れて仕事にならないだろうに...
日本の歴史と文化

欧米人は声で話し、日本人は文字で話す。

日本語が堪能な外国の方との興味深い会話より。 日本語で会話するときに難しさを感じるのは、 「声」だけでは相手にうまく伝わらないことがあり、 相手に「文字」が伝わらないとダメなとこだという。 「コウエン...
お薦めの本

外国人から見た日本・読書年表

外国人の目に日本はどう映ってきたのか? おもしろかった本をピックアップして簡単な年表にしてみた。 いくつか印象に残った文章を紹介していこう。 安土桃山時代のフロイス、幕末のシュリーマンの両者ともに、 ...
日本の美意識

美の崇拝が日本の宗教/オフチンニコフ「一枝の桜」

日本人は桜のごとく純粋で一途なのだ!と書いたら、友だちが薦めてくれた本。著者は政治記者として1962~68年に東京で活動した旧ソビエト人。 明治時代、外国人から「宗教教育なしにどうやって道徳教えるの?...