伽藍と仏像の東西南北(浄瑠璃寺・法隆寺・唐招提寺)

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旅立つ前に仏の東西南北の位置関係を学んだ上で、

  • 北…弥勒菩薩(兜率天浄土)
  • 南…釈迦如来(霊鷲山浄土)
  • 西…阿弥陀如来(極楽浄土)
  • 東…薬師如来(瑠璃光浄土)

京都と奈良の県境近くにある浄瑠璃寺を訪ねた。

浄瑠璃寺の伽藍配置

池を中央にして東に薬師如来を祀る三重塔、
西には阿弥陀如来九体を安置する本堂があり、
境内の伽藍の配置にまで方位が守られていることが興味深かった。

池を挟んで本堂を見つめることで
10世紀に源信が「往生要集」の中で主張した

「厭離穢土・欣求浄土(此岸の穢土を離れて彼岸の浄土を求める)」

を体感できるぜひとも訪れたい名所だった。

平等院も池を挟んで西側に阿弥陀如来の鳳凰堂というように同様の配置だが、
こちらは海外観光客や修学旅行生が多いため、浄瑠璃寺の方がオススメだ。

四方仏の詳細

また浄瑠璃寺の解説書には四方仏の役割がまとめられており、

  • 東の薬師如来は、過去から送り出してくれる過去仏
  • 北の弥勒菩薩と南の釈迦如来は、現世の生き様を教えてくれる現在仏
  • 西の阿弥陀如来は、理想の未来にいる来世の仏である未来仏

という意味合いがあるそうだ。

東から昇り西に沈む太陽の運行に合わせて、
過去・現在・未来を方角にあてはめたということだろうか。

寺院の東西南北に注目

寺院の伽藍と仏像の東西南北は厳密に守られているようで、
例として法隆寺と唐招提寺の仏像の配置をメモしておこう。

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