日本文化の本質は何か?/シンポジウム「日本文化の展望」

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今日は京都府・京都市・京都商工会議所が主催するシンポジウムに参加。
文化庁の京都から東京への移転が決定したのを記念したもの。

「吉田兄弟」の弟・吉田健一さんの津軽三味線の演奏で幕開け。
生で初めて聴いたけど、なるほどロックな三味線は、
箸で食べる「たらこスパゲッティ」のような味わいで、
日本文化の方法の代表例として冒頭にふさわしいものだった。

そのほか今日の登壇者の話でおもしろかったものをメモ。

節度と品位が日本文化の本質(菊乃井 村田吉弘)

京都のパン屋はパリよりも多く、イタリア料理店はミラノよりも多い。
こんなんだから和食が文化遺産、つまりは絶滅危惧種扱いなんだ。

また人口減少で経済も下降線の日本が今のままの食糧自給率では、
50年後の日本人は飢えるのでは? 飢えから文化は守れない。
高級食材を使ったより美味しいものを求めるのではなく、
各地の郷土料理を受け継いでいくことが重要なのでは?

日本文化の根源にある「節度」と「品位」を見つめ直すことが大切だ。

匠が日本を読み解く鍵(写真家 エバレット・ブラウン)

縄文文化の漆、焼き物の技術や感性にはじまる「匠」こそが、
現代の女子高生の「デコ電」にもつながり日本人の本質だ。

「匠」とは物事をより良く、特別なものにしようとする、
自分の中のこだわりを外に出し、共有する試みのことだ。

2018年は明治維新150周年(京都府知事 山田啓二)

来年は明治維新から150周年。
政治経済の中心が京都から東京へ移ってから150年になる。

※京都の方から見て江戸幕府は政治経済の中心ではない!

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