さよならサンリオ。残念すぎる血統へのこだわり。

2013年8月に株価が買値の約5倍になったサンリオの株を売却。
ただ株主優待の券を誰かにあげると喜ばれるのと、
一番成功した投資の記念に100株だけ保有し続けていたが…。

この1,2年の惨状とさらに泥沼化を目指す今月の総会議案を見て、
さすがにこの会社はもうダメだということで今週、手放した。
4年前の売値から株価が60%近く下落していた。

約10年前に始まったサンリオの劇的な業績改善は、

  • 創業者の長男で当時の後継者、辻邦彦氏
  • 辻邦彦氏が役員に招聘した鳩山玲人氏

のツートップが進めた海外でのライセンスビジネスの急拡大にあった。

ところが2013年11月の辻邦彦氏が急死を機に業績拡大はストップ。

私としては後継者に鳩山玲人氏の名が挙がることがあれば、
再投資を考えていたが、鳩山氏は2016年6月にサンリオを離れてしまう。
どうも社内で干されていたようでサンリオの海外事業も右肩下がりに。

鳩山氏から海外事業を引き継いだのは邦彦氏の死後に入社し、
取締役に就任していた邦彦氏の妻、辻友子氏。業績の悪化が止まらない。

そして今月の株主総会の取締役選任議案で、
候補者番号の2番目に邦彦氏の息子の辻朋邦氏の名前が載ってしまった。
とにかくサンリオは辻一族の会社として継続させる!という意思表明。

今年90歳になる創業者の辻信太郎社長の考えでは、
息子の妻を次期社長に挟んで、孫に引き継がせるということだろうが…。
これが2015年末の「来年から本気出す」という本気の正体だったのか?

日本史に親しんでいると血統へのこだわりにはいいイメージがなく、
たとえば天武天皇や藤原氏の血筋をひいた天皇を即位させるために、
親族間の対立から無実の罪を着せて死に追いやる例まであった。

また経営に話を戻せば日本の老舗企業を分析した
野村進「千年、働いてきました」は老舗製造業の共通項として、

同族経営は多いものの、血族に固執せず、企業存続のためなら、よそから優れた人材を取り入れるのを躊躇しないこと。」P211

サンリオの社長にも社内の優秀な人材を後継者に指名して、
もし孫が優秀なら20年後くらいに社長に就任することもあるだろう、
というような引き際を見せて欲しかったなぁ。。。