見た目で生涯所得に3400万円も差が出る!/ダニエル・ハマーメッシュ「美貌格差」

美人が得をすることなんて誰もが知っていることだ。

「人が美しいと感じるもの=遺伝子を残すのに最適な姿形」と仮説を立て、
生物学や心理学、ファッション史に迫った本もあった。

今回読んだ本は労働経済学の専門家が書いたもの。
見た目の美醜がもたらす収入格差の統計データまで示されている。

美貌格差

美人は平均的な女性より8%収入が高く、ブスは平均より4%収入が低い。
イケメンは平均的な男性より4%収入が高く、ブサイクは平均より13%収入が低い。

1970年代のデータではあるが「統計的に有意にゼロではない」ということは、
かなりの自信をもって、容姿が収入に影響を持つと考えてよいということ。

生涯所得を2億円と仮定して男性の場合を計算すると、
イケメンとブサイクとの間に3400万円(17%)も差が出ることになる。

これまで最も徹底的に調べられてきた収入の決定要因は、断トツで教育である。今日のアメリカでは、教育期間が1年延びるごとに、ほかの条件がまったく同じ働き手より、収入がだいたい10%ずつ増える。この数字は、容姿が女性の収入に与える影響より少し大きい。一方、容姿のよさが男性の収入に与える効果は、数字で見ると1.5年分の教育期間の効果を上回ることになる。」P65

女性より男性の方が容姿による格差が大きいのは直感的に意外だが、
著者は女性のデータは実態を表していない可能性があると考える。

女性は男性より、外に出て稼ぐべく働くか、あるいは働かないかの選択を行う余地が大きく、容姿がその選択を左右している。」P80

でも刑法犯は5人のうち4人は男性だから(警察署の犯罪統計より)、
本能的に危なく見える人を採用しない雇用主がいるからでは?と私は思う。

著者は以上のような美貌格差を示した上で、
ブスやブサイクは将来的に法律で保護される可能性を説いていく。

おそらくベーシックインカムのような制度になるのだろうが、
はたして認定された当の本人がそれを受け入れるのだろうか?
私もあなたも自分は該当しないと思い込んでいるから。