イギリスのEU離脱を受けて反省の覚え書。

イギリスの国民投票によるEU離脱派勝利はたぶん歴史的な大事件。
だから感じたこと、考えたことを書き残しておいた方がいいかな。

リーマン・ショックの頃に書いてたものを読み返したら面白いし、
後々振り返っても今の気持ちを思い出せないものだから。

人間の脳の一般的な限界として、過去における自分の理解の状態や過去に持っていた自分の意見を正確に再構築できないことが挙げられる。新たな世界観をたとえ部分的にせよ採用したとたん、その直前まで自分がどう考えていたのか、もはやほとんど思い出せなくなってしまうのである。
---ダニエル・カーネマン「ファスト&ロー」上巻P354

リスクに対して鈍感だった

今年に入ってからあのジョージ・ソロスが突然現役復帰。
たしか国民投票の1週間ほど前のニュースでは保有株をすべて売却し、
金と金の鉱山関係の会社に集中投資というような動きをしていた。

私もなるほどと思い金ETF(SPDRゴールド・シェア)に投資をしたが…。
全体の投資額に対してほんのわずかで意味がなかったし、
残留の場合と離脱の場合のインパクトの差をよくよく考えれば、
もう少し備えがあってもよかったように思う。

正しさに思い込みがあった

イギリスが覇権国の座をアメリカに譲ってから百数十年。
(1855年に人口を、1870年にGDPをアメリカに抜かれている。)
そこから急速にしぼんで歴史の表舞台から姿を消すこともなく、
ゆっくりと下り坂を下りながら、いい地位を保ち続けている。

だから私の印象ではイギリスは正しい選択をする国であり、
その正しい選択がEU残留の方だと勝手に思い込んでいた。
そうあって欲しいという願望により、思考が止まってしまっていた。