日本の神様と昔話

日本の神様と昔話

荏原七福神めぐり

久しぶりに新年の七福神めぐりをしてみた。 2015年の港七福神以来なのでなんと9年ぶり。 今回は品川区の7つの寺社をめぐる荏原七福神。 駅でキャラクター七福神なるチラシを手にしたのがきっかけ。 かわゆ...
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仏教伝来。どう受け入れたか? 今も変わらぬ日本的方法。

仏教が伝来した当時の日本人の反応が興味深い。 海外からの新しい潮流に対して、どんな行動をとりがちなのか、 今でも変わらない日本の源流が、ここにあるように思える。 仏教伝来。天皇が仏の姿に戸惑う。 日本...
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勝利祈願の八咫烏。神話のカラスは太陽神と結びつき、情報をつかさどる。

サッカー好きにとっては、熊野といえば八咫烏。日本サッカー協会のシンボルマークである。 現地に赴いたのを機に、なぜ八咫烏が勝利祈願とつながるのか、 古代神話におけるカラスの立ち位置などを整理してみた。 ...
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神道・仏教・キリスト教合同の3.11鎌倉の祈り

毎年3月11日になるといろいろな形の追悼を目にする。何かで耳にしたことのあった、鎌倉の宗教者の集いを、円覚寺のYouTubeで目にして、これはすごいなと感じた。 2011年4月11日に鎌倉市内の神道、...
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伊勢神宮はどうしてあの場所に?

先日、NHKスペシャルで南海トラフ地震の特集を見て、ふと思う。伊勢神宮は妙に都から離れているが、災害に強い場所とは言えない。検索してみると、いくつか過去の被災の記録も見つかる。 伊勢神宮外宮の被害から...
日本の神様と昔話

神道は宗教ではなく信仰と呼ぶのがふさわしい

はじめての伊勢・熊野詣の事前学習として、関連タイトルの本を片っ端から図書館で借りて読んでいる。 普段だったらこのタイトルは怪しくて、読まないよなぁという一冊。 吉川竜実「いちばん大事な生き方は、伊勢神...
めくるめく和歌の世界

失われた言葉がもつ音楽性。神名、梁塵秘抄。

文字や文章を声に出して読むことはほとんどない。小学校の国語の授業か、カラオケが好きな人が歌う時ぐらいだろうか。歌詞は忘れてしまったが、音楽は覚えているようなこともたびたびで、私たちの脳内では、文字と音...
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ウイルスとの戦いは神頼み!は案外正しい?

AmazonのPrime Readingでたまたま見つけた 岡田能正「神社に行っても神様に守られない人、行かなくても守られる人。」 を読んで、なんだか感染症対策につながるような…? と感じてしまうのは...
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伊吹山の神様とその息吹がもたらす薬草。

次なる日本文化探求の旅は滋賀に決めた。予習を進めるうちに気になったのが伊吹山。 伊吹山を結ぶ神社と史跡 ヤマトタケルが草薙剣を持たずに伊吹山の神を討伐に出かけ返り討ち。尾張国の妻ミヤズヒメの元に草薙剣...
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古事記と日本書紀の蛇神

神社のしめ縄は蛇の交尾の姿を現したもの!なんて説を知り、 ふと考えると、なぜか出雲神話の神様と蛇のつながりが深い。 出雲の地に降り立った素戔嗚尊が退治した八岐大蛇。 大国主命は国譲りの後、大物主神と名...
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日本の昔話は描かれた女性像に特徴あり。

河合隼雄が注目した「炭焼長者」の女性像 先月のNHK「100分de名著」で河合隼雄が取り上げられていたので、 この機会に手元にある著作を読み返している。 番組でも取り上げられていた、 河合隼雄「昔話と...
日本の神様と昔話

平安時代の浄土思想ブーム。往生要集と末法思想が火をつけた。

浄土式庭園の代表例とされる平等院と浄瑠璃寺を訪ねる前の予習に、 平安時代の浄土思想について頭の整理をしている。 浄土ブームの火付け役は源信 天台宗出身の恵心僧都源信が「往生要集」を著し(985年)、 ...
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国引き・国造り・国譲りの出雲神話は日本モデルの原点

出雲国風土記には次のような国引き神話が記されている。 八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)という神が、八雲立つ出雲の国を大きくしようと、新羅で余っている土地に網をかけて、「国来、国来」と引き寄...
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神社の社(やしろ)を素因数分解

日本の神祇信仰は山頂・山中の磐座に霊力を感じたり、神体山の姿に威力を感じたりしたことから始まっており、そうした神の影向を感じる特定の場所を「依代」と呼んだ。依…そこへ依って来る代…神の代わり依代が決ま...
日本の神様と昔話

日本で庭造りが重視され続けてきた訳。神庭、斎庭、市庭。

さらに続く対談の復習メモ。江戸時代の大名屋敷の名残りもあり、東京は世界で最も庭園の多い都市と言われているらしい。歌川広重の「名所江戸百景」では、その8割に水が描かれたこと欧州の名所はモニュメントがセッ...
日本の神様と昔話

懺悔。神社の縁結び効果をバカにしてすいません。

リーマンショックの翌日に投資の研究者になるぞ!と決心し、大学院へ突撃したが、この分野の欧米讃歌に嫌気が差して挫折。その反動でやたら日本文化に関心を持つようになって約7年。 これをきっかけに様々な神社に...
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世界神話の母型から見た日本の神と昔話

ジョゼフ・キャンベルがつきとめた英雄伝説の母型 世界中の英雄伝説にはたった一つの母型があることをつきとめた、アメリカの神話学者、ジョゼフ・キャンベル(1904~1987)。 ちなみに学生時代にキャンベ...
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国語学者が読み解く日本の神/大野晋「古典基礎語辞典」

大野晋「古典基礎語辞典」はめくるたびに発見がある。 以前は「あはれ」と「をかし」の項を紹介したけど、 今日は「神」についての部分。 日本の神の性質を順次挙げながら解説していて、 要点を抜粋して並べると...
食文化と美食探訪

おむすび文化論。「おにぎらず」では霊力が足りない!

かつて米粒には稲の霊力(稲魂)が宿ると信じられていた。 そんな米粒を凝縮した餅や酒は霊力が宿る特別な食べ物。 たとえば正月は「歳神(年神)」を迎え入れるための行事。 やってきた歳神が御魂(その年の命)...
日本の神様と昔話

現世と異界の時間の進み方。浦島太郎と竹取物語より。

死後の世界が人々の心の中に実在した時代。 現世と異界の間には、はっきりとした境界線があり、 たとえば黄泉比良坂の向こう側が死者の世界だった。 そして現世と異界では流れる時間が違う。 昔話では一定の法則...