世界と日本の経済史

お薦めの本

産業革命とは何だったのか?/長谷川貴彦「産業革命」

「産業革命以来の○○」「第○次産業革命」…等々、イギリスの産業革命を起点にした記述を多く見かけるが、そもそも世界史・経済史における産業革命の位置付けを知らない。 小川幸司&成田龍一「世界史の考え方」を...
世界と日本の経済史

国ごとに違うルールに対する認識/伊藤毅「ルールの世界史」

欧米初で業界基準(デファクトスタンダード)が作られて、日本は後追いで対応しようとあたふたする。ようやく追いついたと思ったら、ルールが変更されて、またバタバタ。ビジネスはもちろん、スポーツなどでもそんな...
世界と日本の経済史

図解 ヴェネツィア 衰亡の要因/高坂正堯「文明が衰亡するとき」

繁栄を謳歌したヴェネツィアの衰亡が今の日本に似てる?と言われることもあるので、高坂正尭「文明が衰亡するとき」P116~157を再読して図解。 外部環境の変化 オスマン・トルコの攻勢…1463~79の戦...
世界と日本の経済史

国の豊かさに経済成長が不可欠なのだろうか?

1954年生まれの安部首相に「成長戦略」と言われても、1978年生まれの私になんかピンと来ないのは生きた時代が違うから。 経済成長に対する世代間ギャップ 日本経済の最近60年をザックリ輪切りすると、 ...
お薦めの本

世界システム論を支持するなら、新興国への投資は必要なし。

確定拠出年金をはじめるにあたり今一度、考え直しているのが、ポートフォリオに新興国株式を入れる必要があるかどうか。インデックスファンドに投資することになるからね。 新興国へ投資してこなかった理由 BRI...
世界と日本の経済史

中国を百数十年の闇に落としたイギリスのアヘン貿易

歴史を振り返るとイギリスという国は恐ろしい。自国の利益のためであれば、悪事に手を染めてきた歴史がある。 イギリスの策略にはめられた代表的な国のひとつが中国。アヘン戦争(1840~42年)を機に中国全土...
お薦めの本

幕末の円ドル通貨戦争/佐藤雅美「大君の通貨」

幕末開国後の為替レートの問題を描いた歴史小説。 事の発端は幕府が海外の圧力に押し切られ、 貨幣の重量に基づいて、1ドル貨幣:一分銀=1:3と決めてしまったこと。本来、公正な交換レートを定めるのであれば...
世界と日本の経済史

黄金比が語るドル円相場の転換点

昨年2月に紹介したドル円相場について補足。 黄金比「1:1.618」に近い162ヶ月周期なのかどうか… ここから「次の転換点は13年半後か!」と考えるなら、 円安トレンドを支える材料は豊富なので、当た...
世界と日本の経済史

コーヒーとブラジルの経済史

どういう訳か止まらなくなってしまったコーヒー語り。 イギリス、フランスと続いたコーヒーの歴史・3部作のラストは、 コーヒー豆の産地と言えばここ、ブラジルの話で終わりにしよう。 ナポレオンの大陸封鎖令と...
世界と日本の経済史

コーヒーがもたらしたフランス革命とナポレオン失脚

前回に引き続き、歴史を動かしたコーヒーの話だよん。 フランスにコーヒーがやってきたのはルイ14世の時代(1643~1715)。 オスマン・トルコが外交手段としてコーヒーを献上したのがきっかけ。 だから...
世界と日本の経済史

コーヒーは大航海時代のGoogle

戦国時代、信長は家臣の関心を土地から茶器へと転換させた。 名器でいただく一服のお茶が戦国の世を動かす原動力になっていた。 でもスケールの大きさでは、茶道はコーヒーにかなわない。 コーヒーは当初、今のよ...
世界と日本の経済史

日経トレンディ・ヒット商品番付ベスト30 1987~2011年

毎年年末に発表される日経トレンディのヒット商品番付ベスト30。 1987年の創刊以来の完全データがネット上に転がってなかったから、 去年、広尾の図書館でとってもアナログに収集を試みた。 私が一人で隠し...
世界と日本の経済史

お金の使い方を間違えた日本。今後は…

日本の国全体の貸借対照表が見られるのは知ってるかな。ありかは内閣府の国民経済計算確報のストック編・総合勘定。資産から負債を引いたものを「国富」なんて表現をしている。 2009年末で日本の国富は2,71...
世界と日本の経済史

GDP個人消費-ファッション&レジャー消費(1980-2008)

1980年以降のGDPの個人消費データをいじっていて(後半にグラフあり)、 ファッション(被服・履物)にかけるお金はだいぶ前から減少傾向 レジャー消費(娯楽・レジャー・文化)の伸びが目につく 以前、浜...
世界と日本の経済史

就業者数から見た成長産業

総務省統計局のデータがおもしろいから、いろいろダウンロードして遊んでる。この変なマイブームは、ハレー彗星のように、何ヶ月かに1度やってくるらしい。 今日は「労働力調査」のデータで、就業者数から見た成長...
世界と日本の経済史

電気自動車と自動車部品会社の未来

「電気自動車の普及 → 多くの自動車部品が不要 → 自動車部品会社の終わり」 世間ではこんなストーリーが成り立っているようで、首をかしげすぎて捻挫しそう。まず決定的におかしいのが、時間的な感覚。まるで...
世界と日本の経済史

英語、IT、会計が三種の神器。会計は…なぜ???

英語、IT、会計が、社会人の三種の神器、みたいに言われて久しい。でも「英語、ITは分かるけど、会計はなぜ?」と聞かれてうまく答えられない。最近は「ちょっと切り口は違うけど…」と会計史の話をしている。※...
世界と日本の経済史

経済・産業の中心が西へ移動中?

なんとなくな話なんだけど、経済・産業の中心が西へ動いているような?バブル崩壊までは、東京を中心とした首都圏に経済・産業の中心があったけど、その後はトヨタやホンダの自動車産業がある東海地方へ移動。で最近...
世界と日本の経済史

日本の内需拡大は実現するか?

日本経済は輸出に頼りすぎだから国内消費を増やさないとダメ!とは、もういつ頃からか分からなくなってしまったほど、なが~く主張されてる。私は日本人の頭から年功序列の亡霊が完全に抜けないかぎり無理だと思う。...
世界と日本の経済史

シェア拡大のチャンス! 上杉謙信なら?

大河ドラマで直江兼続が主人公なせいか、世間では上杉謙信が人気らしい。上杉謙信といえば「敵に塩を送る」って話が有名。なんてとこから考えた。企業にとって、自社製品の市場シェアが大きいことは嬉しいこと。もし...