人工知能をめぐる議論

人工知能をめぐる議論

知力を拠り所とする時代の終わり/出口康夫「AI親友論」

京都大学で哲学を教える出口康夫教授の「AI親友論」を読んで、 私は「知」に対する執着が強すぎるのかもと感じされられた。 人間は「知的能力」に自らの尊厳やを見出してきた。 地球上の他の動物や自ら生み出し...
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生成AIは水をがぶ飲みする?

生成AIブームで高性能な半導体が注目されている。少し気になるのは半導体の性能が上がれば上がるほど、エネルギー消費量も増大するはずだけど、それ大丈夫? 気になってGoogleとMicrosoftの環境報...
投資や経済の話題

ChatGPTで知恵の壁打ち/ソフトバンクグループ株主総会2023

2023年3月期決算の株主総会の中継動画を見ている中で、興味深かったのが孫正義さんのChatGPTの活用法。 孫さんは夜な夜な自分のアイデアを聞かせて、何度も「そのアイデアは非現実的です」と回答してく...
人工知能をめぐる議論

AIみたいだね。人間なのにすごいね。

将棋の盤面については詳しく分からない。でも羽生善治さんの著作を読みあさって学んだことのひとつは、将棋の動向にテクノロジーの最先端が垣間見えるということ。とくに人間の知性や頭脳の位置づけがどうなるのか?...
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AIくずし字認識アプリ「みを(miwo)」

最近AI関連ニュースは「Chat GPT」の話題で持ちきりだけど、個人的に注目しているのは、AIくずし字認識アプリの「みを(miwo)」。 古文書のくずし字をカメラ撮影して、このアプリに読む込むと、い...
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ワコールの3D計測。下着選びはまだAIに任せられない。

妻が銀座に行きたいというので、ひとつ条件を出した。GINZA SIXにある
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人が寄せる信頼は意外と不合理

対談集「私たちはAIを信頼できるか」を読んでいて、そもそも私たちの「信頼」がどのように成り立っているか分からない、という話が興味深かった。 人間は何の意味も根拠もなくても、自分にとって有用で信頼性の高...
お薦めの本

脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか?

2018年から活動の「池谷脳AI融合プロジェクト」。人工知能を用いて脳の新たな能力を開拓し、脳の潜在能力は一体どれほどなのかを見極めること、を目的としているという。 このプロジェクトの代表、池谷裕二氏...
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1920年のAIディストピア/カレル・チャペック「RUR」

何で読んだか忘れてしまったが、人工知能の未来を考える上で、カレル・チャペック(1890~1938)のSF作品が興味深い内容だという。 「ロボット“robot”」という言葉の起源となった作品、戯曲「R....
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カンブリア大爆発における眼の誕生とAIを進化させるGPU

生物の進化に学び、創造性を育む。そんなコンセプトの太刀川英輔「進化思考」がとても興味深い。 約5億年前のカンブリア紀に、生物が爆発的に多様化。現生生物の祖先となる種類のほとんどがわずかな期間に出揃った...
お薦めの本

東西思想の融合の先にある真の人工知能/三宅陽一郎「人工知能が生命になるとき」

西洋の思想を基に開発が進んでいる現在の人工知能に、東洋の思想を融合することで、人工知能はもう一段階上の、「人工生命」の域に達することができるのではないか?  そんな問題提起をした一冊、 三宅陽一郎「人...
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人間は限られた時間の中で何をやろうとしているのか?

対談集・養老孟司「AIの壁」の中での羽生善治さんの発言。 「例えば、アルファ碁は機械学習で3000万局ぐらい練習しているんです。人間が一生、一生懸命やり続けても10万局ぐらいですからね。AIと人間とで...
人工知能をめぐる議論

何を指しての人工知能「AI」か?

西山圭太、松尾豊、小林慶一郎「相対化する知性」の中で、現在「人工知能」が語られる際に、 昔ながらのITまたはAI ディープラーニング がゴチャゴチャに認識されていることが問題視されている。(例;ユヴァ...
お薦めの本

ガイア理論のラヴロックが100歳で新作!「ノヴァセン 超知能が地球を更新する」

地球はひとつの巨大な自己調整システム、すなわち生命体のようなものとみなす、 「ガイア理論」 1960年代にジェームズ・ラヴロックが提唱した仮説だが、そのラブロックがまだ存命で(来月101歳)、新たな著...
講演・取材メモ

ブロックチェーンと深層学習(ジャパンタイムズ先端技術フォーラム)

昨日参加した講演会のメモ。 資産運用の手段としての仮想通貨には興味がないが、最新技術を体感しておいた方がいいな、と思い、さっそく口座開設の手続きをしておいた。 栢森加里矢「ブロックチェーンがもたらす社...
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人工知能を入力と出力の関係で仕分けする/松尾豊「人工知能は人間を超えるか」

乱立する人工知能の話題をどのように仕分けすべきか?先日は「ボトムアップ型とトップダウン型」という見方を学んだ。松尾豊「人工知能は人間を超えるか」を読み直してみると、これも分かりやすい仕分け方だなぁとい...
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人工知能・ボトムアップ型とトップダウン型

最近、人工知能の議論が広まるにつれて、なんだかよく分からない話をはじめる人も増えてきた。 先日は「シンギュラリティ」を切り口に頭を整理してみたが、より分かりやすい整理の仕方をアニメの中に見つけたのでメ...
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シンギュラリティという言葉に気をつけろ!

最近、人工知能に関する本や記事を読んでいると、 シンギュラリティの定義が微妙にズレていることがある。 あれ? 人工知能が人より賢くなる地点じゃなかったよな? シンギュラリティとは? いま一度、本来の定...
お薦めの本

山中伸弥×羽生善治「人間の未来 AIの未来」

山中伸弥教授と将棋の羽生善治さんの対談本を読んだ。羽生さんの発言からいくつかピックアップして編集しておく。AIに「ふなっしー」は作れない本のタイトルでもあるAIに関しては目新しい話はなかった。昨年出版...
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脳をネットにつなぎ、思考を拡張する未来が間近?

昨年末にNHKで放送されたAIの番組がおもしろかった。 人間ってナンだ?超AI入門 特別編「今そこにある未来 ヒト×AI=∞」 昨年春に出版された、吉成真由美「人類の未来」の元になった インタビュー映...