日本の歴史と文化

お薦めの本

箸墓古墳が卑弥呼の墓である根拠は?/白石太一郎「古墳からみた倭国の形成と展開」

私が子どもの頃に習ったものとはだいぶ変わった日本の古代史。奈良に旅立つ前に古墳についていろいろ調べているのだけど、 前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP 前方後円墳を中国・朝鮮の古墳と比較すると…/森下章司「古墳の古...
お薦めの本

黄金に輝くだしの歴史・文化・科学/伏木亮「だしの神秘」

以前読んだ同じ著者の食の科学に関する本が面白かった。 懐かしの味は香りの記憶/伏木亮「味覚と嗜好のサイエンス」 今回は「だし」に絞って、より一般向けの内容になっている。書き留めておきたい内容をメモしておこう。 だしとうま味の人間の...
NO IMAGE 新古今和歌集

藤原定家の桜歌/拾遺愚草より10首

腰が壊れて動けなくなった時に(実は未だに完治せず…)、藤原定家の自選和歌集「拾遺愚草」をタブレットで読んでいた。※このサイトでPDF版がダウンロードできる! まもなく桜の時期がやってくるので、目に止まった定家の桜の和歌を10首ほど選んでみ...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

藤原伊房。公文書偽造に密貿易とやらかし放題。

古今和歌集には「よみ人しらず」を隠れ蓑にして、紀貫之ほか撰者の自作の和歌が収録されているのでは?というのが昨日の話。 古今和歌集の見事な編集術。その裏にはよみ人しらずの陰謀? これについて調べていたら似たような話があり、勅撰和歌集の...
NO IMAGE 古今和歌集

古今和歌集の見事な編集術。その裏にはよみ人しらずの陰謀?

未知の情報が世にあふれると、いかにその情報を編集し、知を体系づけたくなるのが、私たち人間の性なのだろうか。 ルネサンス期のヨーロッパでは、 宗教的な抑圧から解放された知 東ローマ帝国滅亡で流入した古代ギリシア・ローマの知 航...
文化で読む日本経済

家計貯蓄率の国際比較 1987~2016年

OECDのデータを紹介したこの記事が引用されることが多いので更新。前回は1994~2013年の20年間をピックアップしていたが、今回は日本がバブルだった頃も含まれる30年間に幅を広げてみた。 主要先進国の家計貯蓄率の推移をグラフにして見て...
NO IMAGE 万葉集

白村江の戦い、壬申の乱を詠わない万葉集

手当たり次第に万葉集の関連図書を読んでいてふとした疑問。 万葉集がカバーする年代の初期の大事件、 白村江の戦い(663年) 壬申の乱(672年) にまつわる歌が一首しか見当たらないのはなぜだろう? 熟田津に 船乗りせむ...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

藤原定家「明月記」の名の由来

古典に興味を持つ前から藤原定家の日記「明月記」を知っていた。 地球では数百年近く観測されていない超新星爆発についての記述があり、星空観測の記録として天文学の分野で世界的に貴重な資料なのだ。 そんな私の認識や「明月記」というタイトルのイメ...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

瀬戸内海を救った牡蠣の浄化力。美味しさには山の栄養分が不可欠。

貝塚から殻が発見されるほど昔から食べられていた牡蠣。昔は沿岸の岩場にたくさん生息していたようで、浜に牡蠣の殻が転がっている様子が古事記に詠われる。 夏草の あひねの浜の 牡蠣貝に 足踏ますな 明かしてとほれ 「里海資本論」を読んでい...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

廃仏毀釈という名の宗教戦争。奈良・興福寺の荒廃。

日本の美術史を追っていくと、特別大きな事件は、明治維新後に起きた「神仏分離」と「廃仏毀釈」。 この時、奈良興福寺の僧たちは春日神社の神職にされ、廃寺同然となった興福寺は荒廃、境内は鹿が遊ぶ奈良公園になる。現在では国宝の五重塔が250円で...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

長寿の秘訣は洋食より和食!「自叙 益田孝翁伝」

三井物産初代社長の自叙伝「自叙 益田孝翁伝」。茶人としても高名で鈍翁と号した数寄者としても知られる。 食事に気をつかうことが長寿(満90歳で死去)の秘訣だったのだが、そのきっかけが豚の飼育だったというのが興味深い。 「私は余程前から...
日本の歴史と文化

前方後円墳を中国・朝鮮の古墳と比較すると…/森下章司「古墳の古代史」

古墳の形状の変遷 先日まとめたテレビ番組「英雄たちの選択」では、 前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP 後の時代の古墳の形状の移り変わりについても紹介されていた。 蘇我稲目(?~570年)の墓とされる都塚古墳は...
NO IMAGE 万葉集

万葉人の桜/百人一首61「奈良の都の八重桜」

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな 藤原道長の娘で一条天皇の中宮・彰子に仕えた歌人の一首。奈良から宮中(九重)に献上された八重桜を愛でている。 平安時代には京都では八重桜は珍しかったようで、鎌倉時代の兼好法師...
NO IMAGE 日本の歴史と文化

前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP

正月に放送されたNHK-BSの「英雄たちの選択 新春SP」がかなり面白かった。今年は奈良へ旅立つこともあり、メモを取りながら鑑賞した。 奈良県桜井市の纏向遺跡は前方後円墳発祥の地と言われ、近年の発掘調査でこの国の初めての都市が誕生した地で...
NO IMAGE 万葉集

神の山になびく洗濯物?/百人一首2「天の香具山」

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 持統天皇(645~702)の一首で、万葉集(巻1・28)に収録されている。 この時代の都は現在の奈良県橿原市の藤原京にあり、そこから東に香具山、北に耳成山、西に畝傍山の大和三山...
めくるめく和歌の世界

紀貫之、水底に写る情景を詠む。

新年を迎えると、なんとなく和歌の気分なので、紀貫之の和歌集「貫之集」を手に入れ、パラパラ読んでいる。 約6割が屏風歌 貫之集は全9巻に分かれており、そのうち4巻が屏風歌。屏風に描かれた情景を歌題に詠んだ和歌が全体の約6割を占める。 そ...
NO IMAGE 百人一首

七草の習慣が庶民に広がるのは平安末期?/百人一首15「若菜摘む」

君がため 春の野に 出でて若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ 百人一首に収録される光孝天皇(830~887)の和歌。 意味を知らずに読むとなぜ天皇が葉を摘んでいるのか?となるが、実はここでの「若菜」とは今でいう「春の七草」のことを指...
食文化と美食探訪

髙橋拓児の軽やかおせちに挑戦!/きょうの料理2016年12月号

今年のおせち料理は昨年末にNHKきょうの料理で放映されていた京都 木乃婦の髙橋拓児さんのレシピ13品から8品を以下の再現。3人で2日間かけて所要時間は約8時間。 祝い煮しめ たたきごぼう ごまソースあえ 栗葛餅 鶏肉のさんし...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

2016年 美食の旅

今年も美味しいものをたくさん食べた。私にとって2016年は「天ぷら」の年だったかもしれない。 5月に早乙女哲哉さんの「みかわ是山居」を訪れるにあたり、いつもの病気が出て天ぷらの歴史を調べ倒し、 天ぷらの歴史と名店の系譜を調査中。 ...
NO IMAGE お薦めの本

気象予報士が読み解く平安時代/石井和子「紫式部の暗号」

その道の専門家が読み解いた書物よりも、純粋に感動した他分野の専門家が語る方が魅力が伝わるのだろうか? 石井和子「紫式部の暗号」 源氏物語には正直これまであまり興味のなかったのだけど、気象予報士に気象描写がスゴい!と言われて興味がわい...