日本の歴史と文化

文化で読む日本経済

家計貯蓄率の国際比較 1987~2016年

OECDのデータを紹介したこの記事が引用されることが多いので更新。前回は1994~2013年の20年間をピックアップしていたが、今回は日本がバブルだった頃も含まれる30年間に幅を広げてみた。 主要先進国の家計貯蓄率の推移をグラフにして見て...
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白村江の戦い、壬申の乱を詠わない万葉集

手当たり次第に万葉集の関連図書を読んでいてふとした疑問。 万葉集がカバーする年代の初期の大事件、 白村江の戦い(663年) 壬申の乱(672年) にまつわる歌が一首しか見当たらないのはなぜだろう? 熟田津に 船乗りせむ...
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藤原定家「明月記」の名の由来

古典に興味を持つ前から藤原定家の日記「明月記」を知っていた。 地球では数百年近く観測されていない超新星爆発についての記述があり、星空観測の記録として天文学の分野で世界的に貴重な資料なのだ。 そんな私の認識や「明月記」というタイトルのイメ...
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瀬戸内海を救った牡蠣の浄化力。美味しさには山の栄養分が不可欠。

貝塚から殻が発見されるほど昔から食べられていた牡蠣。昔は沿岸の岩場にたくさん生息していたようで、浜に牡蠣の殻が転がっている様子が古事記に詠われる。 夏草の あひねの浜の 牡蠣貝に 足踏ますな 明かしてとほれ 「里海資本論」を読んでい...
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廃仏毀釈という名の宗教戦争。奈良・興福寺の荒廃。

日本の美術史を追っていくと、特別大きな事件は、明治維新後に起きた「神仏分離」と「廃仏毀釈」。 この時、奈良興福寺の僧たちは春日神社の神職にされ、廃寺同然となった興福寺は荒廃、境内は鹿が遊ぶ奈良公園になる。現在では国宝の五重塔が250円で...
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長寿の秘訣は洋食より和食!「自叙 益田孝翁伝」

三井物産初代社長の自叙伝「自叙 益田孝翁伝」。茶人としても高名で鈍翁と号した数寄者としても知られる。 食事に気をつかうことが長寿(満90歳で死去)の秘訣だったのだが、そのきっかけが豚の飼育だったというのが興味深い。 「私は余程前から...
日本の歴史と文化

前方後円墳を中国・朝鮮の古墳と比較すると…/森下章司「古墳の古代史」

古墳の形状の変遷 先日まとめたテレビ番組「英雄たちの選択」では、 前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP 後の時代の古墳の形状の移り変わりについても紹介されていた。 蘇我稲目(?~570年)の墓とされる都塚古墳は...
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万葉人の桜/百人一首61「奈良の都の八重桜」

いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな 藤原道長の娘で一条天皇の中宮・彰子に仕えた歌人の一首。奈良から宮中(九重)に献上された八重桜を愛でている。 平安時代には京都では八重桜は珍しかったようで、鎌倉時代の兼好法師...
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前方後円墳発祥の纏向遺跡/英雄たちの選択 新春SP

正月に放送されたNHK-BSの「英雄たちの選択 新春SP」がかなり面白かった。今年は奈良へ旅立つこともあり、メモを取りながら鑑賞した。 奈良県桜井市の纏向遺跡は前方後円墳発祥の地と言われ、近年の発掘調査でこの国の初めての都市が誕生した地で...
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神の山になびく洗濯物?/百人一首2「天の香具山」

春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山 持統天皇(645~702)の一首で、万葉集(巻1・28)に収録されている。 この時代の都は現在の奈良県橿原市の藤原京にあり、そこから東に香具山、北に耳成山、西に畝傍山の大和三山...
めくるめく和歌の世界

紀貫之、水底に写る情景を詠む。

新年を迎えると、なんとなく和歌の気分なので、紀貫之の和歌集「貫之集」を手に入れ、パラパラ読んでいる。 約6割が屏風歌 貫之集は全9巻に分かれており、そのうち4巻が屏風歌。屏風に描かれた情景を歌題に詠んだ和歌が全体の約6割を占める。 そ...
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七草の習慣が庶民に広がるのは平安末期?/百人一首15「若菜摘む」

君がため 春の野に 出でて若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ 百人一首に収録される光孝天皇(830~887)の和歌。 意味を知らずに読むとなぜ天皇が葉を摘んでいるのか?となるが、実はここでの「若菜」とは今でいう「春の七草」のことを指...
食文化と美食探訪

髙橋拓児の軽やかおせちに挑戦!/きょうの料理2016年12月号

今年のおせち料理は昨年末にNHKきょうの料理で放映されていた京都 木乃婦の髙橋拓児さんのレシピ13品から8品を以下の再現。3人で2日間かけて所要時間は約8時間。 祝い煮しめ たたきごぼう ごまソースあえ 栗葛餅 鶏肉のさんし...
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2016年 美食の旅

今年も美味しいものをたくさん食べた。私にとって2016年は「天ぷら」の年だったかもしれない。 5月に早乙女哲哉さんの「みかわ是山居」を訪れるにあたり、いつもの病気が出て天ぷらの歴史を調べ倒し、 天ぷらの歴史と名店の系譜を調査中。 ...
NO IMAGE お薦めの本

気象予報士が読み解く平安時代/石井和子「紫式部の暗号」

その道の専門家が読み解いた書物よりも、純粋に感動した他分野の専門家が語る方が魅力が伝わるのだろうか? 石井和子「紫式部の暗号」 源氏物語には正直これまであまり興味のなかったのだけど、気象予報士に気象描写がスゴい!と言われて興味がわい...
世界の名言・名文

早乙女哲哉「天ぷらは時間、間、呼吸、と小さく刻んだ時を食べる物」

6月に早乙女哲哉さんの古稀記念講演会を聴いて以来、もう一度食べに行きたかった「みかわ是山居」へ。今回はおまかせコースを食べたらこんなお品書きをもらった。 この裏には早乙女さんの天ぷらにかける想いがしたためてある。「天ぷらは時を食べる物...
日本の歴史と文化

狛犬はいつから寺社を守るようになったのか?/塩見一仁「狛犬誕生」

塩見一仁「狛犬誕生」。図書館でふと手にとった狛犬マニアの高校教師が書いた一冊。 高麗犬とも書かれることのある狛犬は、6世紀に仏教伝来と共に仏の守護獣「獅子」として日本に伝わった。文学の中には平安時代から現れ始め、たとえば清少納言「枕草子...
日本文化探究の旅

新原・奴山古墳群を訪ねて(福岡県福津市)

福岡で新原・奴山古墳群を観賞してきた。宗像大社の近くの古墳をということで深く調べもせずに立ち寄ったが、50基近い古墳が現存する福岡県内でも有数の古墳集中地帯だったようだ。 地面の膨らみを見つけると、なんだか古墳に見えてくるね。と笑って...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

会席料理と懐石料理の違い/髙橋拓児「和食の道」

会席料理と懐石料理。同じ和食で読み方も同じ。何が違うのかふと気になった。大辞林で調べてみると、 かいせき【会席】 何人かの人が集まって寄り合う会合・宴会などの席。多く、連歌・俳諧・茶の湯などの席。 「会席料理」の略。酒宴...
食文化と美食探訪

コクとは何か?

料理人の語るコク メトロミニッツ No.167 で様々な料理人が「コク」について語っている。代表的なコメントを引用すると、 「単一な味わいのさらに奥にある、食材の個性が凝縮されたもの。料理人の経験によって得られる「技術の積み重ね」と...