日本の歴史と文化

日本文化探究の旅

平城宮跡資料館の解説ボランティアがスゴイ!

円成寺、浄瑠璃寺を巡って奈良の中心部に戻り、時間が余ったので平城宮跡にも足をのばしてみたところ、平城宮跡資料館でスゴイ人に出会った。たまたま解説をお願いしたボランティアガイドの川向さん。より伝わりやすい解説を目指して、伝統技法を自分の目で確...
日本文化探究の旅

伽藍と仏像の東西南北(浄瑠璃寺・法隆寺・唐招提寺)

旅立つ前に仏の東西南北の位置関係を学んだ上で、北…弥勒菩薩(兜率天浄土)南…釈迦如来(霊鷲山浄土)西…阿弥陀如来(極楽浄土)東…薬師如来(瑠璃光浄土)京都と奈良の県境近くにある浄瑠璃寺を訪ねた。 浄瑠璃寺の伽藍配置 池を中央にして東に薬...
NO IMAGE 日本の神様と昔話

平安時代の浄土思想ブーム。往生要集と末法思想が火をつけた。

浄土式庭園の代表例とされる平等院と浄瑠璃寺を訪ねる前の予習に、 平安時代の浄土思想について頭の整理をしている。 浄土ブームの火付け役は源信 天台宗出身の恵心僧都源信が「往生要集」を著し(985年)、 「厭離穢土・欣求浄土(おんりえど...
NO IMAGE 日本の神様と昔話

国引き・国造り・国譲りの出雲神話は日本モデルの原点

出雲国風土記には次のような国引き神話が記されている。 八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)という神が、八雲立つ出雲の国を大きくしようと、新羅で余っている土地に網をかけて、「国来、国来」と引き寄せたのが島根半島西部(八穂米支豆支の御...
文化で読む日本経済

貧困救済に対する冷たさは日本の歴史的特徴/木下光生「貧困と自己責任の近世日本史」

歴史は時に残酷な事実を突きつけることがある。木下光生「貧困と自己責任の近世日本史」がその代表例と言え、 「21世紀の日本は、なぜ、かほどまでに生活困窮者の公的救済に冷たい社会となり、異常なまでに「自己責任」を追求する社会となってしまったの...
日本の神様と昔話

神社の社(やしろ)を素因数分解

日本の神祇信仰は山頂・山中の磐座に霊力を感じたり、神体山の姿に威力を感じたりしたことから始まっており、そうした神の影向を感じる特定の場所を「依代」と呼んだ。依…そこへ依って来る代…神の代わり依代が決まると「御幣」を飾り、結界を示す四囲四方の...
日本の歴史と文化

日本文化の根幹を担う、価値観が複合する言語感。

なかなか終わりの見えない復習メモ。京都と江戸、天皇と将軍のデュアル・スタンダード日本を動かしてきた「顕」と「隠」日本で庭造りが重視され続けてきた訳。神庭、斎庭、市庭。 に続く4作目。 「メビウスの輪」のように表が裏であり、裏が表でもある...
日本の神様と昔話

日本で庭造りが重視され続けてきた訳。神庭、斎庭、市庭。

さらに続く対談の復習メモ。江戸時代の大名屋敷の名残りもあり、東京は世界で最も庭園の多い都市と言われているらしい。歌川広重の「名所江戸百景」では、その8割に水が描かれたこと欧州の名所はモニュメントがセットなのに対し、日本は景色のきれいなだけの...
日本の歴史と文化

日本を動かしてきた「顕」と「隠」

前回に引き続き「日本問答」出版記念対談の復習メモ。顕(あらわるるもの)と隠(かくるるもの)慈円(1155~1225)が歴史の道理を読み解こうとした「愚管抄」に、こんな一節がある。※講談社学術文庫の現代語訳版P394 「物ごとの背後には、目...
日本の歴史と文化

京都と江戸、天皇と将軍のデュアル・スタンダード

昨年岩波新書から発売された「日本問答」の出版を記念した田中優子、松岡正剛 両氏の対談イベントへ参加して、日本を理解するには学びが足りないことを痛感してきた。内容について行けない部分も多かったので、本の内容から補足しながら、講演の内容を少しづ...
お薦めの本

再訪したくなる店の秘密/チャールズ・スペンス「おいしさの錯覚」

食べた料理が記憶に残りやすい店とそうでない店がある。 同じように美味しいはずなのに、それはなぜか? そんな疑問にチャールズ・スペンス「おいしさの錯覚」が科学的に答えていて、 私が繰り返し食べに行く店に当てはまる例が多く、とても興味深い...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

食に対する姿勢の変化

本格的に食に関心を持ったのは2006年。 私が進めていたプロジェクトが大成功したお祝いにと、 日本橋の「メルヴェイユ」でご馳走になったのがきっかけだと思う。 ※現在はメルヴェイユは閉店し、シェフが三越前に「ラペ」を開店。 それ以前は...
お薦めの本

インスタ映えの起源はフランス料理のガストロポルノ?

私たちが味覚だけで食事を味わっているのではないことを科学的に説いた、 チャールズ・スペンス「おいしさの錯覚 最新科学でわかった、美味の真実」。 著者はポテトチップスを噛じる時の音を増幅させると、 実際よりサクサクで新鮮だと感じることを...
NO IMAGE 日本の美意識

日本人のコミュニケーション能力不足の文化的背景

日本人はコミュニケーション能力が低いとされるが、その原因を日本の文化や歴史に求めることはできるのか? という問いに対して、思いつくままに書き綴ってみる。 言挙げせぬ国 無文字社会が長かった古代日本では言葉の威力が極めて強かった。 人...
NO IMAGE 日本の美意識

春の雪が豊作を約束? 勅撰和歌集も春の雪で景気づけ。

「さくら」の語源は、 「さ」…稲の精霊を表す「くら」…神が座する場所 であり、 春の訪れとともに穀物の精霊が舞い降りる場所が「桜」という説がある。 ゆえに古代人は桜の花の散りぐあいで、秋の豊凶を占っていたという。 先日、東京でも桜...
食文化と美食探訪

味の素をめぐるESG投資と魯山人の言葉

自己流ESG投資で味の素を選んだが… 私が自身の株式投資にESGを組み込んでみようと思ったのは、 2009年末にブルームバーグのセミナーに参加したのがきっかけ。 BloombergのESGデータが凄すぎる!(2009/12/22)...
お薦めの本

魯山人、家庭料理の大切さを説く。

北大路魯山人は伝説の高級料亭「星岡茶寮」のイメージから、 たいそう豪華な食生活を送っていたように思われるが、 「手のこみ入ったものほどいい料理だと思ってはいないか。高価なものほど、上等だと思っていないか。」 という言葉が表すように、 ...
NO IMAGE 食文化と美食探訪

食への探究心の賜物! 益田鈍翁の茶懐石。

先日のセミナーで磯田道史さんが、 菊乃井・村田吉弘さんがこんな話をしていたと紹介。 「上等な料理とは料理に対する考えや工夫が上等であること」 ただ高価な食材を使っただけでは上等な料理とは言えない。 その言葉にふと益田鈍翁(1848~...
食文化と美食探訪

鰻の料理史から見る料理文化の広がり(磯田道史さんの講演を中心に)

1月19日に味の素食文化センターで開催された 「江戸書物から読み解く庶民の食べ物と生活」。 磯田道史さんの講演「鰻の料理史」を中心にその内容を編集。 庶民が鰻のかばやきを食べるまで 万葉集に収録される奈良時代の歌人、大友家持(718...
日本の歴史と文化

多神教で評判が大切な日本。普遍的な枠組みへの適応は苦手。

ESG投資、スチュワードシップ・コード、SDGs、コーポーレードガバナンスなど、 国内の企業や投資家が海外からもたらされる基準や枠組みにオロオロしている。 いわゆるグローバル・スタンダードに振り回されているわけだが、 どうしていつも普...