日本の美意識 西行「山家集」の月恋歌より10首 経済系の学問が過去の数字を説明しているだけと悟って以来、 日本を読み解く方法を歴史の中に探し求め続ける日々。 今年の春、日本人が桜へ込めた想いを追っていくなかで、 日本の文化・精神史における転換点にい... 2012.12.24 日本の美意識西行「山家集」
日本の美意識 和歌の連鎖で物語る・古今和歌集の編集術 「編集」に着目すると勅撰和歌集はすごい。 たとえば古今和歌集939-942の4首のかたまりが深い。 一首目は小野小町、残りはよみ人知らずによる和歌。 あはれてふ ことこそうたて 世の中を 思ひ離れぬ ... 2012.09.29 日本の美意識古今和歌集
日本の美意識 夢とうつつの古今和歌集…あいまいな日本の原点? 西洋的な善悪二元論の考え方との比較から、 自虐ネタとしてさらされる日本の「あいまいさ」。 でも私たちが金融危機やフクシマで痛感したことと言えば…。 現代社会の脅威は、あからさまな悪意を持つものではなく... 2012.09.25 日本の美意識古今和歌集
古今和歌集 夢の歌人、小野小町/古今和歌集・恋歌の編集術 夢に迫るべく、フロイトやユングを読まなきゃと思いつつ、 いや夢なら明恵上人だ、などと考えながら少しも進まず…。 とりあえず小野小町の和歌でもまとめてみよう。 古今和歌集に小町の歌は18首あるが、そのう... 2012.09.06 古今和歌集
お薦めの本 杉田圭「超訳百人一首 うた恋い。」 百人一首の歌が詠まれた背景を漫画化した本。 3作目が発売され、この夏にアニメ化も予定されているそうな。 2作目は六歌仙の在原業平、小野小町、文屋康秀を中心に、 3作目は「枕草子」の清少納言を中心に百人... 2012.04.22 お薦めの本百人一首
古典に学ぶ人生論 行方も知らぬわが思ひかな-西行、最期の旅 東日本大震災の直後、こんなニュースが目を引いた。 奈良・東大寺が銀行から1億円を借り入れて寄付。 大仏建立時や鎌倉期の復興の際、東北にお世話になったからと…。 平安時代の末期、平清盛により焼き討ちにあ... 2012.02.18 古典に学ぶ人生論西行「山家集」
日本の美意識 西行、日本の桜観を変えた漂泊の歌人 平清盛と同年に生まれ、貴族社会と武家社会の間に生きた西行は、 日本の文化史・精神史における転換点を演出した偉人だった。 私が特に注目した西行の偉業は次の2点。 無常観が仏教を離れた瞬間 桜に人生を重ね... 2012.02.08 日本の美意識西行「山家集」
お薦めの本 白洲正子「西行」 独断と偏見で「日本を創った偉人」を選んで簡潔にまとめて紹介する。 そんな野望があり、昨年末から足利義政と紀貫之の編集を試みた。 次は「西行」に挑戦すべく、関連本をかき集めて頭の整理中。 もともとは鳥羽... 2012.01.24 お薦めの本西行「山家集」
日本の美意識 西行、月の歌-「山家集」より 西行の和歌集「山家集」をついに手に入れた。しかも350円で♪人と自然を愛し、いかに無常を生ききるかを詠った西行の和歌。こんな素晴らしい逸品が、絶版で入手困難なんて困ったものだよ。 西行といえば桜の歌が... 2011.11.23 日本の美意識西行「山家集」
兼好法師「徒然草」 人の心はうつろいやすい/徒然草26段 人の心はうつろいやすい…。しみじみと感じたとき、徒然草の26段が深い。 「風も吹きあへずうつろふ、人の心の花に、馴れにし年月を思へば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が世の外になりゆくなら... 2011.10.07 兼好法師「徒然草」古今和歌集古典に学ぶ人生論
古今和歌集 紀貫之の和歌で詠む七夕の心 あと10日ちょっとで七夕がやってくる。みんなは何を願うのかな。今日は紀貫之の和歌で、恋と七夕についてつづってみよう。まずは和歌と七夕の関係をごく簡単に。 七夕は、すでに「万葉集」の時代から、さかんに歌... 2011.06.25 古今和歌集古典に学ぶ人生論
めくるめく和歌の世界 本歌取り。模倣から生まれる創造。 模倣と創造。近年は対立する言葉のように用いられ、多くの日本人を悩ましてきた。そして「アイデアとは既存の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」といった、当たり前の言葉に感銘を受けてしまったりする。※ジェ... 2011.05.21 めくるめく和歌の世界
日本の美意識 桜の語源と西行の和歌 青山墓地で桜を観賞。生死の境界線に桜。西行の和歌を思い出しながらぼんやり。 ねがはくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月の頃 ふと、桜の語源を調べたくなり、自宅に帰って本棚をゴソゴソ。2つの... 2011.04.09 日本の美意識西行「山家集」
百人一首 失われゆく月のロマン 今年の中秋の名月は9月22日なんだって。先月は満月近くに、ちょうど多摩川の花火大会が重なり風流を楽しんだ。 もしも夜空に月がなかったら、、、なんて考えてみると、月が文芸の分野に与えた影響が、いかに大き... 2010.09.06 百人一首
古今和歌集 七夕の和歌 in 古今和歌集 今日は七夕。例年通り、天気悪そうだね。今年は月齢が新月に近いから、天の川が見えやすい日らしいけど。まぁ、東京にいたら、どーせ見えないんだけどね。 七夕の歌というと、「笹の葉さらさら~♪」って子供のお遊... 2010.07.07 古今和歌集日本の歴史と文化
日本の美意識 桜と日本 新年度、新学期のはじまりだから、頭の中から桜を散らしてみた。21種の勅撰和歌集、全190,423首を集めたという、和歌データベースで、「さくら」で検索してみると、5,686首ヒットした。約3%、その程... 2010.04.01 日本の美意識百人一首
百人一首 百人一首をもういちど 昔は意味も分からず丸暗記したけど、カルタ取りとして通りすぎるには、もったいない素材であることに今ごろになって気づいた。あいかわらず鈍感。百人一首の撰者は藤原定家(1162~1241年)。定家の日記「明... 2010.02.13 百人一首