投資や経済の話題

投資や経済の話題

年初から続く株価下落を受けて

重要な局面の時くらいは直接、投資に関係のある話を少々。 私の考え方は2年前のCOVID-19に伴う暴落時と変わらず、 世間が悲観に覆われた時こそ、投資を楽しむ♪(20/03/02) こういう時だけに、...
お薦めの本

太陽の黒点活動と景気や気象の関係

ふと思い出して、太陽黒点数の推移データを更新してみた。さすがに戦争に伴う金融危機・景気後退には結びつかないようだ。 そういえばCO2排出と地球温暖化について、根本的に勘違いしていたことがある。CO2を...
国際政治・外交と地政学

プーチン、怒りの演説を読む(2007年ミュンヘン安全保障会議)

ロシアのウクライナ侵略に直面し、これからの世界をどう捉えて、投資家としてどうあるべきか?と考えようとして頭を抱える。冷戦後の現代史(とくに外交・国際政治)に関する知識が、悲しいほどに貧弱でどうにもなら...
世界と日本の経済史

国ごとに違うルールに対する認識/伊藤毅「ルールの世界史」

欧米初で業界基準(デファクトスタンダード)が作られて、日本は後追いで対応しようとあたふたする。ようやく追いついたと思ったら、ルールが変更されて、またバタバタ。ビジネスはもちろん、スポーツなどでもそんな...
国際政治・外交と地政学

文化が似ていて政治が異なると戦争が起きやすい?

ちょうど2014年のクリミア危機を念頭に書かれたものなのかな。「経済学101」のサイトで出会って、なるほど!と思った論文。 Akos Lada“The Dark Side of Attraction”...
社会を意識した投資

新しいウェブサイトはじめました

昨年末に書いた「創業者や先駆者の考えをいかに残すか?」という話の具体化のひとつとして、新たなウェブサイトの立ち上げに関わったのでお知らせ。 サステナブルな社会とESG投資のブループリント 日本サステナ...
ビジネスの勘所

多様性は組織力向上ではなく危機回避のため?

多様性(ダイバーシティ)が重要!と見聞きすることが多くなったが、それとは真逆な研究結果を示す論文が、池谷裕二「寝る脳は風邪はひかない」で紹介されていた。 Stephanie de Oliveira a...
資本主義問題

人はなぜ自由から逃走するのか?

エーリヒ・フロム「自由からの逃走」は未読だが、その解説書、仲正昌樹「人はなぜ自由から逃走するのか」を読んだ。近寄りがたい名著の入門編として、仲正氏の著作に助けられることがしばしば。 まずは「自由からの...
投資の賢人に学ぶ

日本の株式市場は選択肢が豊富 by ジョエル・ティリングハスト

ピーター・リンチの弟子にあたるジョエル・ティリングハストが、来年末に引退するそうで、こんなインタビュー動画が掲載されていた。 日本企業に対してコメントを求められ、アクティブ投信のファンドマネージャーら...
IR情報等から企業を見る

目をひくIR資料の条件

統合レポートの「統合」の真意をくみ取ったエーザイ 最近おもしろかった統合レポートはありますか?と問われて、唯一、思い出すことができたのがエーザイの「価値創造レポート2021」。 この中のP53~60に...
投資や経済の話題

株式投資は儲けるためよりも、損をしないために役立つ。

株式投資との対比から住宅ローンの怖さを知る。というのが前回の話。 「家を買う時はみんな住宅ローンを使っているから」というように「みんな」という言葉で思考停止にならずに、株式投資に置き換えることで、自分...
投資や経済の話題

株式投資をはじめると住宅ローンが怖くなる

先日、住宅購入についての覚え書きをしたところ、読者の方からこのテーマを「もっと!」とご要望いただいた。めずらしいことなので、50代後半までは賃貸で暮らし、その時の経済状況で住宅購入を検討する、という考...
投資や経済の話題

住宅購入は究極的には何の備えになるのか?

「マンション価格の高騰はいつまで続くのか?」 そんな問いかけは「いつ買うべきか?」という疑問の裏返し。 しかし「住宅購入にいくらかけられるのか?」を深く考えていないのでは? 多くの場合「借りられる住宅...
国際政治・外交と地政学

ロシアがNATOを警戒する歴史的背景

2014年のクリミア危機以来、ふたたびウクライナ周辺が怪しくなってきた。 前回は19世紀のロシアの南下政策を振り返ったりしたが、もう少し広い範囲でロシア史を眺めてみると、ロシアは歴史上、何度も本土に攻...
中国古典

不要不急と無用の用

不要不急。 先ごろはじまったCOVID-19の第5波では、あまり見聞きしなくなった。ただ「何が自分にとって不要不急だったのか?」と振り返る機会は、今後も継続的にあった方がいいように思う。 今の経済活動...
社会を意識した投資

約12年前、なぜ私はESG投資に関心を持ったのだろう?

初心忘るべからず(世阿弥「花鏡」)。 私が初めて「ESG投資」という概念を知ったのは2009年の秋頃。日本ではその存在がほとんど知られていない頃、なぜ私が関心を持ったのか、振り返ることで頭の整理をして...
お薦めの本

数値化できないものを管理しようとする欲望が「ブルシット・ジョブ」を生んでいる

最近引用されている機会を目にすることが多くなった、デヴィッド・グレーバー「ブルシット・ジョブ」。 過去数十年間で労働生産性は大きく上がったはず。それにも関わらず、ケインズが1930年に20世紀末の姿と...
資本主義問題

投信のせいでESG投資への不信感がつのる。未来を変える力はあるのか?

昨年末に1年のまとめをした時に書き忘れていたこと。 ESG投資関連の投資信託の状況を見つめていると、年々怒りが増してきて、 「ESG」を冠する投資信託は長期投資に不向きだ。(18/07/15) さよな...
投資や経済の話題

個人投資家としての2021年

今年は去年と比べると気合いを入れて投資をする局面はなかった。投資額が一番大きかったのはソニーに200株を投資したぐらい。 ソニーが帰ってきた!(21/02/07) これを書いてから株価が10,000円...
社会を意識した投資

脱炭素インフレ。ESGを進めることで起こる歪みをどう解決するか?

COVID19-オミクロン騒動前は、止まらない原油価格上昇が不安視されていた。その時、これは潮目が変わったなぁと感じて、内輪の掲示板に書いたこと。 従来の物価上昇には金融政策で、物価を安定させてきたが...