投資や経済の話題

投資や経済の話題

黒田総裁の退任会見メモ。経済は人口動態次第。

長期旅行に出かけて、確認できていなかった黒田総裁の退任会見。この手のものは時間が経ってから振り返ると味わい深いもの。白川総裁の退任会見はたまに読み返している。(関連記事) とりあえず今の時点で目に留ま...
投資教育

見聞を深めるための「世界の箱庭」投資

投資に関心を持った時、最初にどんな人や情報と出会うか? これがその後の人生を左右する可能性もあると考えている。 マネックスの松本大さんが中学生からお薦めの投資法を尋ねられ、以下のように回答したらしく、...
お薦めの本

古代種を失えば、その食物は消滅する?/ダン・サラディーノ「世界の絶滅危惧食」

動植物の大量絶滅の話を見聞きするようになって久しいが、なぜか頭の中で食べものと繋がりにくいのは私だけだろうか。でも最近ようやく、天ぷらを通じて異変が身近になってきた。 「きす」以上に深刻な「めごち」。...
お薦めの本

文庫化を機に「暇と退屈の倫理学」を蔵書に加える。蔵書のジレンマ…

國分功一郎「暇と退屈の倫理学」の3周目を終えた。 単行本で最初に出たとき、増補版は図書館で借り、文庫化を機会に購入して、線を引いたり付箋を貼ったり。 ここだけ切り出すのは著者の本意ではないことは明らか...
社会や政治の問題など

農作業の死亡事故率は建設業の倍!

利用している青果の宅配の果物担当者さんのコラムを読んでいたら、表題のような話が紹介されていて、なんだそれは?と統計を探した。 令和3年の農作業死亡事故について(農林水産省) たしかに就業者10万人あた...
投資や経済の話題

クレディ・スイスがなくなると思わなかった軽薄な理由

クレディ・スイスがあっけなく437年の歴史に幕を下ろしてビックリ! 最近良いニュースはないけど、ボロボロだったドイツ銀行も立ち直ってきたし、そのうちなんとかなるんじゃないの、ぐらいにしか考えていなかっ...
投資や経済の話題

投資をはじめてすぐに大損。そこで投げ出さなかったのはなぜ?

私の株式投資は、2000年春、いわゆるITバブルのピークに、 ソニーと富士通の単元未満株に投資したのがスタート。 両社の株価はそこから坂道を転がるように下落。 ビギナーズラックにも恵まれず、完膚なきま...
お薦めの本

半導体株投資への夢広がる! 菊池正典「半導体産業のすべて」

経済誌等の特集を読んで、なんなとく分かった気になる。でも実際に関連企業のIR情報を読み始めると分からなくなる。理解できないものには投資しないのが鉄則だからとあきらめて、後々、その企業の成長と株価の上昇...
社会や政治の問題など

物流に負担をかける株主優待は廃止へ

3月末に向けて株主優待の話題が増える時期。私が投資している企業で優待制度があるのは以下の5社。 ウェザーニューズ…スマホアプリの有料機能解放 ソニーグループ…ソニーストアでの買い物割引券 高島屋…買い...
お薦めの本

トランプ誕生までの政治的背景/スティーブン・レビツキー&ダニエル・ジブラット「民主主義の死に方」

トランプ大統領任期中の2018年に出版された、 スティーブン・レビツキー&ダニエル・ジブラット「民主主義の死に方」 昨年、トランプ誕生までの思想的背景について学んだが、こちらはアメリカの政治の仕組みに...
社会や政治の問題など

所得格差と富の集中が、人の幸福度を上昇させる?

トマ・ピケティ「21世紀の資本」が世界的に注目されて以降、格差や富の集中に対する批判が目に見えて増えている。 でも「幸福度」の観点から分析すると、思いもよらない結果が得られる。エドガー・カバナス、エヴ...
お薦めの本

億万長者の罪を描いた、ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」。

ニューヨーク・タイムズの記者が書いた ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」 副題は「世界経済をぶち壊した億万長者たち」。 ダボスマンの意味するところは、 当初…「世界経済フォーラム年次総会」(通称、...
投資や経済の話題

劇場版「かぐや様は告らせたい」がおもしろかった!

テレビアニメの続編を映画館で 劇場版「かぐや様は告らせたい ファーストキッスは終わらない」が、 ここ数年で観たアニメ映画のなかで最も印象的だった。 私の中での順位はこんな感じ。 かぐや様は告らせたい ...
投資や経済の話題

個人投資家としての2022年(保有株の入れ替え等)

今年の株式投資は保有株をちょこちょこ買い増す程度で、変化はひとつだけ。同じタイミングで売買した訳ではないが、島津製作所(売却)とリクルート(再投資)を入れ替えた形になった。 島津製作所を売却 島津製作...
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個人投資家としての2022年(戦争・為替・金利)

ワールドカップのベスト8が出揃ってこれからが本番。生活が不規則になって、投資判断がヘンテコになりそうだし、もう年末なので、投資活動は店じまいして、今年の総括。 ロシアによるウクライナ侵略戦争 今年2月...
国際政治・外交と地政学

TSMCの成長で台湾が電力・水不足に!

Newsweek日本版の特集「台湾半導体 王国に迫るリスク」。中国の台湾侵攻以外にもTSMCのアキレス腱があることに気付かされた。 まずはTSMCの現状をざっと箇条書きすると、 半導体生産市場で世界シ...
投資や経済の話題

「経済」“economy”の語源に学ぶ

経済の本質ってなんだろう?と疑問が生じたとき、語源に戻ってみると、おもしろいかもしれない。 「経済」という言葉は「経世済民」の省略語で、「経世」は荘子、「済民」は書経からとられたものだった。 春秋の経...
投資や経済の話題

上場企業の後継者問題が目に付くのは気のせい?

少し前までは後継者問題と言えば、とくに中小企業の町工場で、跡継ぎがおらず創業社長が高齢化し、廃業間近というイメージ。 でも最近、上場企業でも後継者問題が目に付くようになってきて、有名どころでは、日本電...
投資や経済の話題

投資先企業の数とその色分け、保有期間について。

rennyさんと「企業価値を探究するファンド」ってどんなの?というお話をするなかで、私の個別株投資と比べる展開になった。 実のところ意識して管理したことがなく、今回問われて、初めて無意識にしていた投資...
投資哲学を求めて

専門家気取りがオルテガの「大衆」を生み出す

世間では多様性やダイバーシティが訴えられているが、株式投資の方法論については、理論が確立されているかのように、本当に狭い範囲の議論しかされなくなっている。 一歩引いてその様子を眺めていると、以下の時代...