人生の哲学と科学

NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

白楽天は晩年の詩がいい!

中国唐代の詩人、白楽天の「中隠」が大好き。 玄宗と楊貴妃を詠った「長恨歌」が有名だけど、 50代後半以降に詠んだ漢詩の方が味わい深い。 今日は目にとまったものを3つほど。五十年来思慮熟  五十年来の思慮熟す 忙人應未勝閑人  忙人ま...
NO IMAGE 日本の神様と昔話

現世と異界の時間の進み方。浦島太郎と竹取物語より。

死後の世界が人々の心の中に実在した時代。 現世と異界の間には、はっきりとした境界線があり、 たとえば黄泉比良坂の向こう側が死者の世界だった。 そして現世と異界では流れる時間が違う。 昔話では一定の法則を持って描かれていたようで、 浦島太郎...
NO IMAGE 世界を読み解く方法

遠くのできごとに、人は美しく怒る。/石川逸子「風」

ふと目にとまった詩に、 人は今も昔も変わらないのだなぁと。 遠くのできごとに 人はやさしい 近くのできごとに 人はだまりこむ 遠くのできごとに 人はうつくしく怒る 近くのできごとに 人は新聞紙と同じ声をあげる 戦争を題材にした詩を発表し...
NO IMAGE 世界を読み解く方法

賢者と愚者は紙一重?/ホーフスタッター「アメリカの反知性主義」

1963年に出版された「アメリカの反知性主義」。 この中で歴史学者リチャード・ホーフスタッターはこう語る。 「反知性主義は、思想に対して無条件に敵意を抱く人々によって創作されたものではない。まったく逆である。教育ある者にとって、もっとも有...
NO IMAGE 電子出版・著作集

電子出版4作目「古典に学ぶ幸運論」

1年ぶりに新しいKindle本をつくった。 「古典に学ぶ~」をシリーズにしてみようかなと。 既刊の「古典に学ぶ人生論」は人生全般の話だけど、 今回は「偶然の幸運をつかむためには?」を探究すべく、 「富」「時」「遊」「待」「運」のテーマで編さ...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

自分のやり方にこだわれば、努力は害でしかない。

先日紹介した、桜井章一「努力しない生き方」。 「努力」の対義語を「工夫」と捉え、引き算思考を説いた一冊。 そういえば似たような話を説いている本があった。 芦田宏直「努力する人間になってはいけない」 専門学校の卒業式の式辞が...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

嫉妬されるのは、あなたが幸福な証。

結婚式を前に知人と面倒なことに…どうすれば? そんな悩みを聞いたけど、嫉妬ばかりはどうにもならない。 嫉妬で幸福になる人なんて誰もいないのだけど… 「総じて、普通の人間性の特徴の中で、ねたみが最も不幸なものである。ねたみ深い人は、他人に災...
「時」を読み解く

アインシュタイン、「今」の扱いに悩む

アインシュタインの特殊相対理論の功績を簡潔に言うと、 物理学でバラバラだった3次元の「空間」と1次元の「時間」を 4次元の「時空」という概念にまとめたことにあるのだとか。 なんだか「体」と「心」をあわせて「人間」みたいな話だね。 現代物理学...
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引き算思考で勝つ!/桜井章一「努力しない生き方」

先日読んだ、文藝春秋「羽生善治 戦う頭脳」。 麻雀の世界で伝説を築いたという桜井章一氏との対談で、 羽生さんが熱心に質問したエピソードが紹介されていた。 桜井章一? 誰だろう? 調べてみると多数の著書があったので、 なんとなく良さそうな本を...
NO IMAGE 新古今和歌集

夢とうつつの境界線/荘子「胡蝶の夢」

夢とは何か? 脳科学の観点から説明すると、 日中の体験の整理や保管を行う作業が「睡眠」で、 その編集作業中の一部がかいま見えるのが「夢」。 夢は日中の覚醒した状態のオマケというところだ。 でも、荘子の語る「胡蝶の夢」は違う。 「昔、...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

荘子「無窮に遊び、心に天遊を!」

今月のNHK"100分de 名著"が「荘子」なので、 私が好きな荘子のフレーズを並べてみよう。 編集テーマは「遊」。 「天地の正に乗じて、六気の弁に御し、以て無窮に遊ぶ者は、彼はたなにをか待たんや。」(逍遥遊篇...
NO IMAGE コラボ企画☆本日のスープ

幸福は風景みたいなもの/本日のスープ・調理場より

リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。 先日rennyさんのブログに51皿目のコラムを寄稿した。 富と幸福の間をどう生きるか?/本日のスープ51皿目 幸福が所有できる「モノ」のような考えに囚われてしまうと、 富と幸...
NO IMAGE 世界を読み解く方法

模倣の幸運な出会いが発明を生む/タルド「模倣の法則」

運の良さだけは誰にも負けない! そう思い込んで生きている私が一番気になるのが、 「セレンディピティ(serendipity)」と呼ばれる能力。 これまでだいたい2通りの説明の仕方をしてきた。 何かを探している時に探していたもの以...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

数寄を超え、次の世界への扉を開く。

この数年「数寄」という言葉を軸に心を整えてきた。 群れたり、媚びたりして、理解者など得ようとせずに、 ひとり遊びを極めることが、人生で最も大切なこと。 「まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ。世に従へば、心、外の塵に奪はれて惑ひや...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

無限と有限の間/キルケゴール「死に至る病」を超・要約

キルケゴール「死に至る病」。 解読できた部分をピックアップしとこ。 死に至る病とは「絶望」のこと 人は無限性と有限性の間でバランスをとって生きている 人はふたつの間のバランスを崩したときに絶望する 無限性と有限性の間でバランスをとる...
NO IMAGE 偶然とリスクの諸相

再現性の低い偶然が未来を決める

昨日昼ご飯を東京大学内のレストランで食べた。 東大には学食のほかにレストランがもりだくさん。 本郷キャンパスレストランマップ 訪れたのは椿山荘カメリア。 貴重な書籍を保管していた煉瓦倉庫を改造した場で、 雰囲気に乗せられて、ちょっと高尚...
NO IMAGE 生物と生命の不思議

ホヤの不思議。「進化=脳の発達」ではない!

進化ってなんだろう? そんな疑問が生じてしまうホヤの生き方。 How Humans Learn: Lessons from the Sea Squirt ホヤは生まれて最初にすることは終のすみかを探すこと。 いい岩を見つける...
NO IMAGE 生物と生命の不思議

タコの不思議とタコ好きの日本人

タコの足は不思議だ。 個人投資家は「タコ足配当」の由来から 敵から逃げるために足を切断した時は再生するが、 自分で足を食べてしまうと再生しない。 という不思議な生態をご存じのことだろう。 またタコの足一本一本に意思があるかのような論...
NO IMAGE 古典に学ぶ人生論

読書が心を整える/モンテーニュ「エセー」

モンテーニュは「三つの交際について」の章で、 人生を振り返り、3種類の良き交際を比較した。 美しく礼儀正しい女性たちとの交際 まれで心地よい友愛 書物との交際 まずは読書以外の2つ(恋愛・友愛)について、 「こうした二つの交際は...
NO IMAGE 世界の名言・名文

分かりそうで分からない。その楽しさと幸せ。

世の中の出来事で分からないことは意外と少ないもの。 もし直感的に理解できないことに出会ったのなら、 世間の常識に囚われている 過去の経験が理解の邪魔をしている その分野の知識が足りない といったことが混乱の原因。 私の場合は「3.」...