人生の哲学と科学

世界を読み解く方法

情報の質をどのように判断すべきか?/高田明典「情報汚染の時代」

IT革命後の情報と知性のせめぎあい IT革命の恩恵で手軽に多種多様な情報や価値観に触れられるようになった。 私たちの情報収集が受動的なものではなく、能動的に変わり、当初の悩みといえば、あらゆる分野で「学習の高速道路」が整備され、高速道...
古典に学ぶ人生論

人生の運不運を決める天地の拍子/只野真葛「独考」

引き続き、只野真葛の「独考」(1817年成立)を読む。 前回は当時の「経済倫理の低さへの嘆き」をテーマに編集したが、今日は真葛の考える「人生のタイミング」についてまとめてみる。 不運続きの工藤家 真葛の父が「赤蝦夷風説考」を記した工藤...
兼好法師「徒然草」

人生を楽しむための徒然草150段の方法論

最近の笑い話の鉄板ネタと言えば、包丁も持ったこともないのに、本格的な和食の料理教室に習いに行ったことで、あっという間に上達し、今ではすっかり料理はお手のもの。 先日、友人に言われて気がついたのだが、大学時代にも似たようなことをしていた。高...
世界を読み解く方法

不確実な未来を生き抜くための直感力

小林秀雄が当時の各界の第一人者と語り合った対談集「直観を磨くもの」。ノーベル賞物理学者、湯川秀樹の話がおもしろかった。 創造を導く直感力を身につけるためには? 小林が著書に記したモーツァルトの作曲法が、アインシュタインが推論の出発点を掴...
お薦めの本

人工知能を知ることは、人間を深く知ること/羽生善治「人工知能の核心」

2016年5月に放送されたNHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」 この時の取材をもとに羽生さんが人工知能に迫った本が今日の一冊。 羽生善治「人工知能の核心」 最近、人工知能に関する本が次々と出版されているが、日...
投資で創った人生哲学

私が投資を人に勧めたい訳・2(世の中のお金の流れを学べ!)

私の人生観を育む場であり、知的好奇心の広がりの原点だから、投資を人に勧めたいと思うのだ!というのが前回の話。 私が投資を人に勧めたい訳 最終的には「本日のスープ」連載の次号でまとめる予定だけど、前回まったく触れなかった金銭面について...
投資で創った人生哲学

私が投資を人に勧めたい訳(知的好奇心の広がりの原点!)

先日、投資をはじめるならまずiDeCoからという記事を書いたところ 投資の入口に最適な個人型確定拠出年金 iDeCo 投資なんて危険なものを人に勧めるなんて意味不明と批判を受けた。 そう言われてしまうと、どう反論していいか分からな...
お薦めの本

1970年のSiri/星新一「声の網」

多くの情報が飛び交う電話回線の向こう側に何らかの知性が生まれる。約50年前に星新一が描いた世界は一部は今まさに実現されようとしている。 疑問に答えるGoogle プライバシー筒抜けのFacebook Amazonのおすすめ商品...
デカルト「方法序説」

論理的思考で真理に近づくためには神の保証が必要?!/デカルト「方法序説」

論理的思考の原点とも言えるデカルト「方法序説」。かつてその真理に至る方法を要約してみたものの、 世界を読み解く方法/デカルト「方法序説」 なんだか納得できない気持ち悪さがあった。 いまいちどデカルト「方法」を簡単に振り返ってみよう...
世界を読み解く方法

千数百年の時を経て、ふたたび声で文章を綴る時代へ!

5年前の元旦には紀貫之の話を書いた。日本語で文章を綴ることができる感謝の想いを込めたものだ。 紀貫之、日本語を創った和魂漢才の文芸人(12/01/01) この頃に日本語の原型が整ってきたことで、平安時代の文芸作品が文字として残り、今...
世界を読み解く方法

読んだ本と振り返る2016年/人工知能は本当の「知」になりうるか?

今年は人工知能に関する話題を多く見聞きしたような気がする。特に印象的だった本が、将棋ソフトの脅威にさらされる将棋界を描いた一冊。 人工知能 vs 棋士/大川慎太郎「不屈の棋士」 もともと人工知能が人間の仕事が奪うのでは?という危機...
電子出版・著作集

第4版「古典に学ぶ人生論」

Amazonの読み放題プログラムがはじまってから、より多くの方に読んでもらえるようになったので、全体的に少しずつ手直しを加え、特に禅の章に多く加筆した。 和歌や五輪書の章を作りたいと思いつつ、読み込みが足りずになかなか実現しない。。。 ...
生物と生命の不思議

母のくびれが子の知能を決める?/越智啓太「美人の正体」

外見の良し悪しが人生の良し悪しを左右する!という不都合な事実をつづった本をまとめて読んでいる。 見た目で生涯所得に3400万円も差が出る!/ダニエル・ハマーメッシュ「美貌格差」 成功するCEOは顔の幅が広い?/マシュー・ハーテン...
投資や経済の話題

成功するCEOは顔の幅が広い?/マシュー・ハーテンステイン「卒アル写真で将来はわかる」

会社の未来を予測をするには、あれこれ分析をするよりも、CEOの顔の形に注目した方がいい、という驚くような研究結果が、 マシュー・ハーテンステイン「卒アル写真で将来はわかる」 という本に示されていた。 対象の会社について知識がない人...
投資哲学を求めて

荘子「不測に立ちて無有に遊ぶ」

荘子の「遊」にまつわる記述はとてもおもしろい。以前はありのままに生きることの大切さを説いた「遊」を編集したが、 荘子「無窮に遊び、心に天遊を!」 今日は投資の心得にも通ずる「遊」についてまとめておこう。 応帝王編で「賢明な君主(明...
生物と生命の不思議

脳や遺伝子の解析が進むと刑法はどう変わるのだろう?/バーバラ・オークレイ「悪の遺伝子」

労働法の授業中に「ウォール街のランダムウォーカー」に夢中で単位を落とし、危うく卒業できなくなりかかった過去を持つ私だか、一応は法学部出身。 脳や遺伝に関する本を読んでいると疑問に思うことがある。 構成要件該当性 違法性 責任...
お薦めの本

ケヴィン・ケリー「インターネットの次に来るもの」

WIREDの創刊編集長ケヴィン・ケリーの最新作。 <インターネット>の次に来るもの-未来を決める12の法則 前作の「テクニウム」は難解で挫折したが今作は読みやすい。ただ著者のクセなのか、冗長になりがちなのが少し残念。 ...
「時」を読み解く

道元の時間論/正法眼蔵・有時

今月のNHK「100分de名著」は道元の「正法眼蔵」。 この番組でも「哲学書」として紹介されていたけど、「時」を哲学した書物としては世界最古と言えるかもしれない。※一般的には時を論じた哲学者といえば20世紀のハイデガー 時の思想の三分類...
中国古典

明鏡止水/荘子・徳充符篇

荘子にはことわざや四字熟語のもとになった話が数多い。「明鏡止水」は「明鏡」と「止水」の2つに分かれて出てくるから、後で探しやすいようにメモしておこう。 2つの話が収録される徳充符篇では障害を持った賢人の寓話が多い。徳充符とは徳が内に満ち足...
世界を読み解く方法

平等には何の価値もない/ハリー・フランクファート「不平等論」

トマ・ピケティ「21世紀の資本」と翻訳者が同じだし (山形浩生訳)、手軽に読めるページ数だったから手にとってみた哲学書。 著者はプリンストン大学名誉教授で専門は道徳哲学。ポイントとなる言葉を引用しながらまとめると、 「私は平等主義が...