古典に学ぶ人生論

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「知る→好む→楽しむ」と心は躍る(論語・雍也第六)

子の曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。 これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。 簡単に言うと「知る<好む<楽しむ」ってこと。 右にいくにしたがって、心が躍り、行動が伴いはじめる。 何をやるにしても、「楽しむ」ところまでいかないとダメ...
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人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも…

その死によって美学が完成する、西行の人生を追いかけていると、 ヘロドトス「歴史」のソロンの言葉を思い出す。※全文は末尾に 「人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも幸福な人と申すのは差し控えねばなりません。」 生前の西行は「和歌こそが生きた...
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生死の悩みから離れるために-道元「正法眼蔵」

枯山水から「禅」と遭遇し、道元の「正法眼蔵」と格闘中。とにかく長い。 人はどうすれば生死の悩みから離れることができるのか? そんなことを論じた「生死」の巻が目にとまったので軽く紹介。 道元は生死の悩みから離れるためには、 「生死すなわち涅...
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技術革新と機心(荘子)

「荘子」外篇・天地第十二に出てくる「機心」って聞いたことあるかな。 「機械有るものは必ず機事あり。機事有るものは必ず機心あり。機心胸中に生ずれば、則ち純白備わらず。純白備わらざれば、則ち神生定まらず。神生定まらざる者は、道の載せざるところ...
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叶わぬ恋ゆえの無常/徒然草に秘められた想い

徒然草の主題は「無常」だけど、その心は宗教的なものではなく、 今この時を生きる大切さを説いたもの。→前回紹介した記事へ では、兼好の無常観はどこから生まれたのか? あまり語られることのない、徒然草の悲しい恋の物語を編集してみよう。 心静か...
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花は散るからこそ美しい/世阿弥「風姿花伝」

能の魅力を「花」に例えた世阿弥の能楽論「風姿花伝」。 「時分の花」に惑わされず「まことの花」を目指せ、と説いた部分は、 人生論として捉えることもできることは、以前紹介したとおり。 → 世阿弥の人生論-風姿花伝・年来稽古条々(11/05...
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生きてある日は今日ばかり/徒然草の死生観

今月のNHK「100分 de 名著」が、なんと我が愛読書「徒然草」。 これは私もテレビ番組に負けじと語らずにはいられない! この作品の根底を貫く主題は「無常観」。 兼好「法師」とは呼ばれるが、彼の無常観は宗教的なものではない。 鎌倉末期から...
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孤独と向き合う/徒然草12、13、75、134段

人は本来孤独なもの。 そんな事実に目をそらすには好都合なものが今の時代にはたくさんある。 たとえばSNSような、夢幻か現実か分からない人とのつながり。。。 昨年の漢字に「絆」が選ばれたり、経済で言うところのバブル状態なので、 真逆の「孤独と...
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つれづれ(徒然)に込められた人生観/徒然草75段

「つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」 言わずと知れた、吉田兼好「徒然草」の序段。 「つれづれ」は「することがなく寂しい・退屈」と解釈されるこ...
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新渡戸稲造「逆境を越えてゆく者へ」

新渡戸稲造が自らの人生哲学を説いた「修養」「自警」から、 「苦難の時をいかに生きるか」をテーマに編集、現代語訳にした本。 新渡戸の著書は「武士道」しか読んだことないから、ちょうどよかった。 世の中には思い通りにならないことが多い。逆境とは主...
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森信三「人生二度なし」

久しぶりに森信三「修身教授録」を手にとった。「修身」っていうのは戦前の学校で行われていた「道徳」の授業のこと。なんとなく「人生二度なし」って章に吸い寄せられて… 「この肉体が朽ちるとともに、同時にその人の存在の意味も消えるというのでは、実は...
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聖徳太子の人生観(十七条憲法から)

昨日に引き続き、聖徳太子の「十七条憲法」から。まずは第九条。 「信はこれ義の本なり。事毎に信あれ。それ善悪成敗はかならず信にあり。」 この当時の「信」の一文字をどう表すのが正しいのか分からないけど、何事も人を信じ、心をこめて行えば、なんでも...
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日本の無常感は聖徳太子から

藤原鎌足、不比等のあたりで、それ以前の歴史が書き換えられたらしく、実在したのかが謎な聖徳太子(最近の教科書では「厩戸王」が正式名)。 冠位十二階(603年)、十七条憲法(604年)を制定にたずさわり、また、「日出づる処の天子、書を日没する処...
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人の心はうつろいやすい/徒然草26段

人の心はうつろいやすい…。しみじみと感じたとき、徒然草の26段が深い。 「風も吹きあへずうつろふ、人の心の花に、馴れにし年月を思へば、あはれと聞きし言の葉ごとに忘れぬものから、我が世の外になりゆくならひこそ、亡き人の別れよりもまさりてかな...
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夢と現実のあわいで

季節外れの花火を静かに眺めながらぼんやりと。去年の今ごろ夢見てた未来は、何1つ実現しなかったな、って思い出す。でも、心身ともに壊れた年初のゴチャゴチャを振り返れば、今もこうしていられることを「ありがたき不思議」と感謝すべきかな。 「思ひかけ...
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紀貫之の和歌で詠む七夕の心

あと10日ちょっとで七夕がやってくる。みんなは何を願うのかな。今日は紀貫之の和歌で、恋と七夕についてつづってみよう。まずは和歌と七夕の関係をごく簡単に。 七夕は、すでに「万葉集」の時代から、さかんに歌に織り込まれ、「古今和歌集」では173...
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人生、あっという間だから

とある平安貴族(在原業平?)の恋を中心に描かれた「伊勢物語」。その結びの第125段から。 むかし、男、わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ、 ついに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを 最後は誰もが死ぬって分かっていた...
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豊かな人生とは/徒然草123段

今週は今日だけでいくらお金が増えたのかな?と胸躍る瞬間もあったけど…すぐにむなしくなり、数字に踊らされていることに悲しみを覚えた。お金が少し増えたところで何も変わらないから。 豊かな人生って、一体なんなのだろう? 吉田兼好は、徒然草・第12...
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水を好んだ「老子」の教え

昨日、引用した老子の78章について、その前の部分も紹介すると、  この世の中には水よりも柔らかでしなやかなものはない。 しかし堅くて強いものを攻めるには水に勝るものはない。 水本来の性質を変えるものなどないからである。 弱いものが強いものに...
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優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる

一体誰がこう訳したのか、調べても分からなかったのだけど、「老子」67章で三宝(3つの宝)について語られた部分。  優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる。 つつましくなりなさい、そうすれば広い心を持てる。 人の前を行かないようにしなさい...