古典に学ぶ人生論

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料理も人生も「淡い味」がいい/菜根譚・前集7、後集25

明朝末期の随筆集、洪自誠「菜根譚」。 中国では注目されず、日本の儒者が編集・刊行し今に残る。 料理に絡めた人生訓を読むと、なるほど中華より和に近い。 まずは前集7項より。 醲肥辛甘非真味。 真味只是淡。 神奇卓異非至人。 至人只是常。  ...
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無欲にして万物の妙を見る/道元「身心脱落」

無欲であれば万物の本質(妙)に迫ることができるが、 欲があればその表面上の形(徼)に触れることしかできない。 「常に欲無くして以て其の妙を観、常に欲有りて以て其の徼を観る。」 老子の冒頭で語られた金言。 お金、情報、経験、人間関係などな...
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今を信じることの大切さ/僧璨大師「信心銘」

中国禅の系譜は「達磨大師→慧可大師→僧璨大師」と流れる。 僧璨大師が残した、心を信じることを説いた銘文「信心銘」。 戦前の禅の研究者、鈴木大拙が、 「堂々たる哲学詩であり、禅旨の大要はこれで尽きている」 と評したという146...
NO IMAGE 兼好法師「徒然草」

真の専門家とは?/徒然草167、168段

専門的な知識・経験を得ることで、失われる無知の知。 自説を否定されるような真実から目を背けがちになる専門家。 → 専門的な知識・経験と無知の知(12/10/27) そういえば真の専門家のありかたが「徒然草」にも描かれていた。 まずは...
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内なる貧しさに豊かさがある by エックハルト

すべてを捨てた先に真の豊かさがある。 そんな教えを説いた一遍上人(1239-89)が現れた鎌倉時代。 ヨーロッパでも同じような思想を持った人物が現れていた。 キリスト教神学者、マイスター・エックハルト(1260-1328) 。 岩波文庫にエ...
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捨聖・一遍上人のことば

氾濫する情報、パーソナライズ化された情報といかに向き合うか? 投資家として、知的生活に憧れる凡人としての私の重要テーマ。 最近では日経新聞の購読をやめ、情報源を捨てる努力もしている。 「捨てる」ことは情報だけでなく、人生全般において大...
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無縁は中世の理想郷/徒然草211段

無縁。 今では社会問題を表す言葉になっているけど、 鎌倉時代には「遁世」や「隠遁」は知識人の憧れだった。 徒然草211段にもそれがよく現れている。 万の事は頼むべからず。 愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。 この世に頼...
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ヘタな自己啓発本より世阿弥「風姿花伝」

「成功の法則」といった安っぽいタイトルの本を読むくらいなら、 能の魅力を「花」に例えた世阿弥の能楽論「風姿花伝」。 舞台を成功させるための「まことの花」を追いかけて、 年齢別の稽古論を説いてみたものの(年来稽古条々)、 それでも舞...
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福を求める欲を捨てよ/夢窓国師の幸福論

仏教を学んだ足利直義(尊氏の弟)が「真の幸福とは何か?」と 禅僧・夢窓国師に教えを求めた問答を「夢中問答集」から編集。 仏の教えはなぜ幸福を求めることを抑えるのか?という直義の問いに、 「福を求むる欲心をだに捨つれば、福分は自然に満足すべ...
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白楽天「中隠」/官と隠のはざまを生きる

隠居するにはまだ若く、未だ出家するほどの決心も着かない。 富や名声への関心は極めて薄いが、食欲だけは捨てられない。 万人にいい顔はせず、頼りにしてくれる人だけに誠意を尽くす。 暇すぎるのは苦痛ゆえ、依頼がなくなるまでは少々の仕事を続け...
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ヘタなビジネス書より井原西鶴

ビジネス書と呼ばれる本は基本的にくだらない。読むだけ時間のムダ。 もし読むのなら、新刊ではなく、時の風化に耐えた本がいいだろう。 というわけで、江戸時代の井原西鶴「日本永代蔵」なんてどうかな。 仕事と人生、お金との付き合い方を説いた元...
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古代ローマの無常観/セネカ「生の短さについて」

「無常観は日本特有のものですか?」とお便りいただいたので。 日本特有のものではなく、むしろ日本は世界に遅れてたと言えるかも。 たとえば「徒然草」(14世紀)に似た書物が古代ローマ(1世紀)にある。 皇帝ネロの時代に生きたセネカの「生の短さ...
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億万長者になるための5ヶ条/徒然草217段

今日は兼好法師が大富豪に聞いた億万長者になる方法を紹介したい。 平清盛が日宋貿易に力を入れた頃から、貨幣(銅銭)が日本に流入。 兼好の生きた14世紀前半は、貨幣経済が本格的にはじまった頃なんだよ。 では徒然草の217段を読んでみよう。...
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守破離の来歴と礼讃

文化・芸能以外の分野で「守破離」を目にすることが増えたような。 既存の型を守り、型を破って外に出て、型を離れて新たな型を生む。 「守破離」はどこからやってきたのか。 世阿弥の「風姿花伝」の一節が関連づけられることが多いみたいだ。 「一切...
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夢窓国師の見た夢/夢中問答集64話

夢中問答集は禅僧・夢窓国師と足利直義(尊氏の弟)の問答集。 京都・天龍寺で繰り返されたという両者の問答の内容はもちろん、 記録・編集・印刷といった裏方の腕の良さも組み合わさり、 日本における出版の歴史はここからスタートしたと言えるかも。 タ...
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意味に餓える社会。その意味ってお金なの?

「それって何の意味があるの? 将来何の役に立つの?」 みたいに問いかけられてばかりの気がする。(15歳の頃にはすでに…) 「意味? そんなの考えたことないけど…」とモヤっとしてたけど、 最近になってかなり頭の整理ができて、 そもそも人生に...
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数寄者とは?/出家と遁世の鎌倉時代

「数寄」が気になり、茶人の言葉を探ったことがあった。→該当記事 その後も調べていると、鎌倉時代の古典で「数寄」に出会うことが多い。 東日本大震災後、「方丈記」が災害記録として注目された鴨長明。 そういえば長明は「幽玄」についても、優れ...
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価値観の変化?-Facebookの流行と徒然草56段

最近「Facebookやってないの?」と知人に聞かれることが増え、 「とっくの昔にやめた」と答えると、「やっぱ変わってるよね」と言われる。 周囲が騒ぎはじめると立ち去る、投資家の変な習性だろうか…。 いや単に私が時代に取り残されているだけな...
NO IMAGE 日本の美意識

兼好の桜観/徒然草137、139、161段

「徒然草」の桜と言えば、真っ先に思い当たるのはこれだろう。 「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。・・・咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。・・・すべて月・花をば、さのみ目にて見るものかは。」(137段) ...
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行方も知らぬわが思ひかな-西行、最期の旅

東日本大震災の直後、こんなニュースが目を引いた。 奈良・東大寺が銀行から1億円を借り入れて寄付。 大仏建立時や鎌倉期の復興の際、東北にお世話になったからと…。 平安時代の末期、平清盛により焼き討ちにあった東大寺再建のため、 鎌倉の源頼朝、東...