お薦めの本

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億万長者の罪を描いた、ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」。

ニューヨーク・タイムズの記者が書いた ピーター・S・グッドマン「ダボスマン」 副題は「世界経済をぶち壊した億万長者たち」。 ダボスマンの意味するところは、 当初…「世界経済フォーラム年次総会」(通称、...
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美術鑑賞で観察力を鍛えるのが流行?

年末年始に似たような内容の本をセットで読んだ。 エイミー・E・ハーマン「観察力を磨く名画読解」 神田房枝「知覚力を磨く 絵画を観察するように世界を見る技法」 どちらもAmazonのレビュー投稿数が多く...
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読んだ本と振り返る2022年

元旦にこれから学ぶべきは、真理に迫る学問は、人間の内と外の先端を探求する分野では? 人間の内側を突き詰める…脳科学 人間の外側を突き詰める…宇宙物理学 なんてことを書いたのだが、宇宙物理学の壁は厚い。...
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多神教は新興宗教にだまされやすい?

長沼伸一郎「世界史の構造的理解」を読んでいて、ふと思ったこと。 著者はユダヤ教、イスラム教、キリスト教が、なぜ同じエルサレムで生まれたのか?を経済と結びつけて説く。 エルサレムはメソポタミアとエジプト...
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チャールズ・スペンス「センスハック」

「センスハック」の言葉の意味がよく分からず、また邦訳の副題が「生産性を上げる究極の多感覚メソッド」と、安っぽいビジネス書の匂いがして、見向きもしていなかった一冊。 しかし最近、著者がチャールズ・スペン...
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安全資産・リスクオフとしての「円買い」はどこへ行ったのか?

今年4月に1ドル125円を超えた円安になり、これまで歓迎されてきた円安が、世間で警戒されるようになった。 歓迎されなくなった円安。貿易統計を眺める。(22/04/17) 私自身は6月になって1ドル13...
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100ページで思想家「現代新書100」。ショーペンハウアーを100円で読む。

9月13日創刊の講談社現代新書の「現代新書100」。今こそ読まれるべき思想家を100ページでまとめるシリーズだ。 創刊前の先行配信で、梅田孝太「ショーペンハウアー」が、電子版100円キャンペーンだった...
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書籍の表裏が分かりにくいわけ/ヘンリー・ペトロスキー「本棚の歴史」

本の部分の名称で「背」と言われると、どこ?と混乱しがち。 本棚に並べたときに、こちら側に向いている、タイトルが書かれた部分が「背」に該当する。というような表現をすると表側なのに「背」なの?と混乱する。...
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チャールズ・C.マン「魔術師と予言者」

今朝、国連の報告書の人口推計がニュースになっていた。 インドの人口が来年、中国を上回る見込み 今年2022年11月には世界の人口は80億人を超える 2050年には97億人に達する見通し 地球環境の崩壊...
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キャス・サンスティーン「最悪のシナリオ」

キャス・サンスティーン「最悪のシナリオ」。リチャード・セイラーやダニエル・カーネマンとの共著で、著者の名前を見かけたことがあったので読んでみた。 テロと気候変動、オゾン層破壊と気候変動。それぞれの対応...
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産業革命とは何だったのか?/長谷川貴彦「産業革命」

「産業革命以来の○○」「第○次産業革命」…等々、イギリスの産業革命を起点にした記述を多く見かけるが、そもそも世界史・経済史における産業革命の位置付けを知らない。 小川幸司&成田龍一「世界史の考え方」を...
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小川幸司&成田龍一「世界史の考え方」は、視野が広がる良書!

今春より18世紀以降の近現代史は日本史と世界史に分けず、「歴史総合」という新しい科目で、高校の授業がされているらしい。 それに合わせた岩波新書のシリーズ本「歴史総合を学ぶ」の第一巻、「世界史の考え方」...
世界を読み解く方法

好奇心の羽を広げて直感を磨く/羽生善治「直感力」

羽生善治さんの書籍を再読・編集するのが止まらなくなってしまい。今回は2012年に出版された「直感力」より。 羽生さんが「直感」をテーマに執筆することになったのは、 おそらく2005年出版の「決断力」で...
世界を読み解く方法

選択に迫られた時に読み返す、羽生善治「大局観」。

私が投資に前のめりになるのは、株式市場が暗いムードの時なので、欲しかった企業の株価がどれもお買い得に見えて絞るのが難しい。選ばなかった方の企業の株価が上昇してしまったり…(苦笑) 星の数ほど多くの手か...
世界を読み解く方法

羽生善治「決断力」に学ぶ、情報との向き合い方。

羽生善治さんの「決断力」が出版された2005年当時は、家庭向けのインターネットの人口普及率が70%を超えた頃。(2001年は44%だったが、その後ADSLや光回線の普及で急上昇。) それまで一般市民の...
世界を読み解く方法

私にとって最高の投資指南書、羽生善治「決断力」

私が投資家人生で一番参考にしている方は、 ウォーレン・バフェットさんよりも、将棋の羽生善治さん。 2005年に出版された「決断力」との出会いにはじまる。 この本を手に取ったきっかけは、とてもふざけたも...
お薦めの本

金融の神様は何を間違えたのか?/セバスチャン・マラビー「グリーンスパン」

1987~2006年にFRB議長を務めたアラン・グリーンスパン。 在任中は「神様」や「マエストロ」と崇められていたが、退任直後に起きた金融危機に責任の一端があると指摘され、その評価は失墜。今も功罪の議...
お薦めの本

21世紀版「海賊資本主義」/水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」

水野和夫「次なる100年 歴史の危機から学ぶこと」は、「ゼロ金利」の持つ意味を歴史的背景を踏まえて掘り下げた一冊。 私が投資をはじめた約20年前、ゼロ金利は日本に特有の珍現象だったが、今や金利がないの...
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トランプ誕生までの思想的背景/岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」

2016年の大統領選挙でトランプが勝利したのは「反知性主義」ではない。その背景を読み解いた、岡本裕一朗「アメリカ現代思想の教室」が、とても興味深かったので図解してみた。
お薦めの本

数学者、加藤文元氏の異分野対談「人と数学のあいだ」

「人と数学のあいだ」 数学者、加藤文元氏と異分野の方との対談集。 竹内薫氏(物理学・プログラミング) 岩井圭也氏(小説) 上野雄文氏(脳科学) 川上量生氏(ビジネス) といった面々との対談が収録されて...