お薦めの本

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申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。

経営学やMBAに経営コンサルタント。 おそらく1995~2005年あたりにバブルの頂点を極めた分野。 今ではバブルも崩壊し、玉石混淆の理論の中から、 「本当に使えるのはどれだ?」「あれ?ほとんどない…...
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杉山久仁彦「虹の文化史」

グラフィックデザイナーが編集した「虹」にまつわる豪華本。 執筆、組版、装丁と一人ですべてやってしまうこだわりよう。 ただデザインが美しいだけでなく、内容も素晴らしい。 帯に収録されている全項目が掲載さ...
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考える根気で天才に対抗/森内俊之「覆す力」

投資家には勝負の心得のようなものが必要だ。 それを私は主として将棋の羽生善治さんの著書に学んできた。 そんな羽生師匠と同い年でタイトル争いを繰り広げる、 森内俊之さんが勝負哲学を描いた本を出した。 森...
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月は太陽の夢である/ノヴァーリス「青い花」

ロマン派詩人、ノヴァーリス(1772-1801)作の未完の小説。 ヨーロッパから広がったロマン主義について詳しくは知らない。 でも「ロマン」という言葉のイメージにピッタリの「青い花」。 「月がおだやか...
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本は、これから

電子書籍の登場で本はこれからどうなっていくのか? 37人の識者が本の未来について想いをはせるエッセイ集。 私たちはグーテンベルク以来の変革の時にいるのかもしれない。 活版印刷術の発明が音読社会から黙読...
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読んだ本と振り返る2013年/感銘を受けた日本の古典

今年はじめて読んで感銘を受けた日本の古典は、 五輪書 建礼門院右京大夫集 の2冊。 宮本武蔵の「五輪書」は今まで読んでなかったのが不思議。 羽生善治、カスパロフといった勝負師の書物以外には、 投資の参...
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読んだ本と振り返る2013年/脳と心

年末にまとめる「読んだ本と振り返る○年」シリーズ。 昨年は人の最も外側、宇宙(物理学)に関心を寄せたけど、 今年は反転して、人の最も内側、脳と心が気になった。 とくに衝撃的な一冊となったのが、 ノーレ...
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女性視点の平家物語/建礼門院右京大夫集

平家の栄華と滅亡を描いた「平家物語」が叙事詩なら、 「建礼門院右京大夫集」は抒情詩・平家物語と言える。 作者・建礼門院右京大夫の立ち位置は、 そして鴨長明や慈円とだいたい同世代だから、 「方丈記」や「...
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岡田哲「明治洋食事始め-とんかつの誕生」

日本の洋食や中華は和食の一種で本場のものとは違う。 古くは羊肉でだしを取った中国の煮こごり「羊かん」の変身から 近年では「箸」で食べる「たらこスパゲッティ」まで。。。 日本人の食に対する発想の豊かさは...
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経済学に脳と心は必要か?

人は合理的に意思決定する。 伝統的な経済学はこんな仮定からはじまっている。 ごく簡単にまとめると、 人は限られた資源(お金と時間)の中で、 将来について統計的に正しい予想を立て、 自己の利益を最大化す...
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おいしさ=味×心/小山薫堂「人生食堂100軒」

小山薫堂氏は「おくりびと」や「くまモン」で有名な放送作家。 雑誌「dancyu」のコラム「一食入魂」で紹介した(2001~09年)、 600軒から100軒を選んで編集しなおした本。 料理の批評ではなく...
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近藤信緒「人に好かれる法」

誰にでも「人に好かれたい」という思いがある。 だからこそ人間関係を論じた本が多数出版されている。 「多すぎて選べないからオススメの本を」とねだられ悩んだ。 本屋で平積みされる近刊書は、基本的に内容が薄...
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記憶が「心」をつくる/池谷裕二「単純な脳、複雑な私」

先日、ブルーバックス創刊50周年記念の講演会が開催された。 登壇者はブルーバックスから近刊の著書を出版された 宇宙物理学の大栗博司氏 脳科学の池谷裕二氏 大栗氏の著書は以前紹介したことがあるので、 科...
道元「正法眼蔵」

心の善悪は縁しだい/正法眼蔵随聞記

曹洞宗の開祖、道元の弟子が師の教えを書きとめた名著。 道元自身が遺した「正法眼蔵」より読みやすいのが特徴。 「はづべくんば明眼の人をはづべし。」(1-1) つまらぬ人の目を気にする必要はない。 賢者の...
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遠藤寛子「算法少女」

江戸時代の日本では「和算」と呼ばれる独自の数学が発達。 今日、数学嫌いの日本人が世にあふれているけど、 この頃の日本人は庶民レベルまで和算を楽しんでいた。 そんな象徴ともいえるのが1775年出版の和算...
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川合光「はじめての超ひも理論」

自然界には大きく分けると4つの力に分類できるという。 重力(質量をもつすべてのものの間に働く力) 電磁力(+と-をもつすべてのものの間に働く力) 弱い力(中性子のベータ崩壊で知られる力) 強い力(クオ...
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進化心理学が解き明かす「心」の不思議

ドラマ・ガリレオの最終回で湯川教授(福山雅治)が、 恐竜の化石にまつわるかつての研究者の誤解を語る。 当初、恐竜の「骨」の発見に研究者たちは沸いた。 周りの「土」を丁寧に取り除き、骨をつなぎあわせ、恐...
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意識は幻想/「神々の沈黙」から「ユーザーイリュージョン」へ

ユクスキュル「環世界"Umwelt"」。 すべての生物は知覚の枠内でしか世界を認識できない。私たちが「客観的」だと信じている、この目に映る世界は、 世界全体から「主観的」にある一部分を型抜きしたものに...
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自分だけの1冊と出会うために古典を読め!

読んだ本の数を誇りにするのは真の読書とは言えない。 たくさん読むのなら、分野を超えて横断的に編集することで、 自分の中に新しいアイデアが生み出していかないと。 アイデアは模倣と編集によって生まれるもの...
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科学の限界/中谷宇吉郎「科学の方法」

1958年に物理学者が発表した一冊。著者の師匠は寺田寅彦。 エッセイ調の部分が見え隠れするのは師匠ゆずりなのかな。 「火星へ行ける日がきても、テレビ塔の天辺から落ちる紙の行方を知ることはできないという...