お薦めの本

お薦めの本

忘れていたこの感覚! 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」

全国の書店員が投票で選ぶ本屋大賞に輝いた、 宮島未奈「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ。 先日テレビ番組で、この小説の舞台となった滋賀県大津が、 聖地巡礼で盛り上がっているという特集を見たのがきっかけ...
古今和歌集

生命の存在意義はエントロピー増大を加速すること/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

引き続き、池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」に収録された、3日間の講義録のうち3日目を読み終えてメモ。 私たちにはなぜ脳があるのか? 私たちの存在価値は何なのか? 池谷氏の解説が衝撃的な内容だった。...
世界を読み解く方法

脳の限界が悪を生む?/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

引き続き、池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」に収録された、3日間の講義録のうち2日目を読み終えてメモ。 人工知能との比較から考える脳の特徴がテーマ。 四色定理はコンピューターを使った力技で証明された...
お薦めの本

現実と仮想の混同はすでに脳内で…/池谷裕二「夢を叶えるために脳はある」

脳科学者、池谷裕二さんの新刊「夢を叶えるために脳はある」。 高校生向け講義シリーズ3部作の完結編。 前作はブルーバックス創刊50周年記念イベントでもらって読んだ。あれから10年以上も経ったのか。 記憶...
お薦めの本

お葬式のフリーレンはダサい/アンナ・アスラニアン「生と死を分ける翻訳」

あらゆる国の言語を日本語に翻訳できてしまうから、日本人は外国語が苦手という話を聞いたことがある。真偽のほど分からない。 でも本来、イコールでない2つの言語を繋げようとしても、様々な困難を伴い、時には誤...
世界を読み解く方法

愛とは時間をムダにすること/辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」

「タイパ」について学ぶための読書。一冊目は、 稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」 続いて読んだのは、文化人類学者が「ムダ」をテーマに書いた、 辻信一「ナマケモノ教授のムダのてつがく」 「タイパを重視...
お薦めの本

タイパはオタクに憧れる?/稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」

現在の圧倒的な「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」人気は、「コスパ」「タイパ」重視の世の中と関係があるのだろう。私には無縁の世界だから…、と距離を置かずに学んでみようと思い、まずは「倍速...
お薦めの本

投資関連の良書が増えたような。あの清原達郎さんの著書がついに!

株価の上昇傾向が続き、株式投資に注目が集まってくると、 しょうもない投資指南書が本屋に平積みされはじめる。 タイトルで「1億円」と煽ってくるのがその代表例。 そんな光景を眺めながら、上昇相場の終わりを...
お薦めの本

工藤勇一・苫野一徳「子どもたちに民主主義を教えよう」

今の読書テーマのひとつ「民主主義の学び直し」。 子供向けの易しい本も読もうと手に取った一冊が、 目的とは少し違ったけど、内容がとても興味深かった。 工藤勇一・苫野一徳「子どもたちに民主主義を教えよう」...
お薦めの本

東大教授が語り合う10の未来予測

以前この動画配信が面白い!と紹介したシリーズが書籍化されていた。 東大TV「知の巨人たちの雑談」がおもしろい(22/07/30) すごく面白いのに、どの動画も1万回再生にも届かず、 続編を楽しみにして...
世界を読み解く方法

善悪二元論を倫理学から考えてみる/佐藤岳詩「倫理の問題とは何か」

自分の信じているものを強く信じるために、 敵を作って批判してしまいがちなのはなぜなのか? それはデカルトの「方法序説」以来、 私たちが築いてきた思考法の基本が二元論だから? 今月のrennyさんとのポ...
お薦めの本

読んだ本と振り返る2023年

読書にまつわる今年一番の発見といえば、 rennyさんとの対話の中でご指摘いただいた、 「吉田さんにとって投資とは何ですか?と掘り下げると、読書が出てくるかもしれない。」 読書が株式市場の日々の動きか...
お薦めの本

行動遺伝学の3原則(エリック・タークハイマー)

行動遺伝学者の安藤寿康氏と、作家の橘玲氏の対談本、 「運は遺伝する」がわかりやすく、遺伝学に関心がある方にオススメ。 (キャスリン・ペイジ・ハーデン「遺伝と平等」は難しくて途中で挫折) その中でこれは...
お薦めの本

ジョン・フォン・ノイマンの多分野に広がる好奇心。その背景は…

ジョン・フォン・ノイマン(1903~57)に関する本を2冊読んだ。 アナニヨ・バッタチャリヤ「未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン」 高橋昌一郎「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」 「...
お薦めの本

動物の言語研究から人間社会を俯瞰する

ゴリラ研究の山極寿一さんと野鳥研究の鈴木俊貴さんの対談本、 「動物たちは何をしゃべっているのか?」。 京都大学の総長を務めた山極さんをご存じの方はほとんどだと思う。 私が鈴木さんのシジュウカラ研究を知...
お薦めの本

カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」

内容もさることながら、翻訳のタイトルが素晴らしい一冊。 カール・ローズ「意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす」。 原題の“WOKE CAPITALISM”の“woke”に、 「意識高い系」という日本語...
お薦めの本

世界のサッカークラブ経営の潮流

横浜F・マリノスの財務諸表を振り返った際、 2015年にシティ・フットボール・グループ(CFG)の出資により、債務超過を脱した局面があったことを紹介した。 サッカーファンにとっては当たり前の話だが、こ...
お薦めの本

人類の半分は「蚊」に殺された

ティモシー・ワインガード「蚊が歴史をつくった」。 主にハマダラカを媒介とするマラリアが、どのように人類史に影響を与えてきたかを描く歴史書だ。 私たちの免疫は生まれ育った地域の環境に適応している。だから...
お薦めの本

起業の天才!江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

昨年からリクルートHDへの投資を少しずつ増やしてきたので、創業者、江副浩正さんがどんな人だったのか知りたくなった。子供の頃「リクルート事件」のニュースで見たような記憶もある。そして事件のせいで、会社の...
お薦めの本

思考とは新皮質の座標系を歩くこと/ジェフ・ホーキンス「脳は世界をどう見ているのか」

1996年に携帯情報端末“Palm”を世に送り出したジェフ・ホーキンス。 若い人は知らないだろうけど、スマホが登場する以前の世の中は、携帯電話と携帯情報端末、携帯音楽プレイヤーが別々に存在したの。その...