大恐慌を見た経済学者11人はどう生きたか

ゴールデンウィークに本棚の整理をしてたらでてきた本。
読了日が2008年9月16日…って、リーマン・ショックの翌日じゃん(笑)

ダウ平均だけで比べれば、今回の金融危機はたいしたことなかった。
世界大恐慌がはじまった年(1929)のダウ平均の高値358.77ドル。
この水準まで株価が回復するのは1955年までかかった。約26年。
今回は今年3月に2008年の高値に到達したから約4年。


1990年代後半に行われたというこの本のインタビューで、
大恐慌の再来はあるか?」との質問への回答を紹介すると、

ポール・サミュエルソン
私たちが体験したような大恐慌はもう来ないと思います。起こるとすれば、政治的混沌、対立といったもので、マクロ経済不況は起きないでしょう。しかし、それは、人間の幸せを脅かすやっかいなものでしょう。もし問題が単なる購買力不足であるとすれば、私たちの価値観は変化したし、知識も変わりました。それに、貨幣は印刷すれば済みますし、借入だってできます。

ミルトン・フリードマン
起こります。しかし、それは違った形です。1954年に私はスウェーデンで『アメリカ経済はなぜ恐慌の試練を受けたのか』という題で講演をしました。その考えは現在でも正しいと信じています。そのような恐慌がくるとすれば、その前にまず、大きなインフレが生じます。私たちは常に最後の戦争と戦っているのです。そして、私たちは未だに大恐慌という戦争と戦っているのです。

チャールズ・キンドルバーガー
いいえ、思いません。しかし、違った形で経済破綻は起こりうると思います。今日では最後の貸し手機能がとても発達しているので、デフレ政策をとることはまずないでしょう。


今回の金融危機は大恐慌の再来とは言えないけど、
サミュエルソンの「政治的混沌、対立」は今のユーロに近いのかな。
お三方の「違う形で起きる」って部分にちょっとひっかかること。
インターネットの普及でお金と情報が世界を飛び回るようになって、
そのスピードに人間自身がついていけないことで危機を誘発してるような。
そして物事ってあまりに複雑になると、それ自体に生命が宿るような…

大恐慌を見た経済学者11人はどう生きたか 大恐慌を見た経済学者11人はどう生きたか
(2005/01)
R.E. パーカー
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