オーナー不在。株主利益は守られるのか?

“We really don’t see many fundamental differences between the purchase of a controlled business and the purchase of marketable holdings such as these.  In each case we try to buy into businesses with favorable long-term economics.”

1987年度のバフェットからの手紙より。
企業を丸ごと買って支配するのと、株式の一部を買うのに大差はない。
ってよく取り上げられるバフェットさんの教えの1つ。
でも、それを意識して市場にお金を投じている人・組織の割合って。。。

労働者が年金基金を通じて株式会社のオーナーになってる、という話をしたけど、
年金基金に株式会社のオーナーとしての自覚は果たしてあるのだろうか?
株主総会での議決権って、精査した上で行使してくれているんだろうか?
何だか不透明でモヤモヤしている感じ。

また、我々個人投資家の大半もオーナーとしての役割を投げ出している。
経営者がダメだと考えれば、株を売るか、役員再任の議案に反対するかだが…。
例えば私。昨年10月、初めて海外ETF、S&P500に連動するIVVを購入した。
しかしその後、ビッグ3救済に反対するような記事を書いている。
IVVに投じたお金は、最終的にはビッグ3にも投資されたことになる。
ビッグ3へ投資し、不満を述べながらも、オーナーとしての行動はしない。
なぜって、インデックス投資の方が最終的に儲かる、ってデータもあるから…。

歴史上最もオーナーの存在感が薄いのが、現代の株式会社なんじゃないかな。
これを踏まえて先日の人件費削減の問題に戻って考えてみる。
企業がたとえ人件費を削減し、利益を確保したとしても、オーナー不在のままだと、
株主利益の向上、つまりは年金運用リターンの向上にはつながらないのでは?

※似たような記事…日本市場全体のリターンに暗雲(2008/03/28)