ROAの活用法はこんな感じ?

キヤノン御手洗さんが若き日のアメリカ赴任時代を語り始めると、
必ずアメリカの税務調査の話が登場する。
御手洗さんが利益追求に目覚めたきっかけだという。

アメリカに赴任して最初の決算の時、赤字になるのがみっともないから、
経費の請求を先延ばしにしてもらって、6,000ドルの黒字決算にした。
すると、「売上300万ドルに対して、6,000ドルの利益は少なすぎて怪しい」
と税務調査が入り、調査官からこう怒られたという。
「本当は赤字じゃないか。こんなことするなら、売掛金を全部回収して、
 定期預金にして日本に帰れ。何もしないで5%の利子が稼げるぞ。」

アメリカでは預金金利以上の利益がなければ、ビジネスとして無価値ってこと。
投資の世界に置き換えれば、ROAが金利を下回れば要注意。

ただ、日本の場合はB/Sの資産の部があまり信用できないんだよね。
最近、減損会計など導入で変わりつつあるけど、ゾンビ資産が多いから。

ROAは固定資産をあまり持たない中小企業向けかも。
とはいえ、アメリカ国債買って、ボケーっとしてるだけで年数%のリターンだから、
中小企業の場合はROA20%は必要なんじゃないかな。
もちろん、生活費だけ稼げればいいという社長には関係のない話だけどね。