とても反省していること。私の中でのベンジャミン・グレアムに対する評価。
そこまで安全性を追求したら買える株がない。現代にそのまま適用できない。
そんな印象を持っていたが、はっきりと負けを認める。今なら十分に使える。
とりあえず、井手正介「株式投資入門」P228-229でまとめられている、
グレアムの「5つの割安基準と5つの安全性基準」に目を通しておこう。
5つの割安基準
- 株式益回り(株価収益率の逆数)が、トリプルA格社債利回りの少なくとも2倍以上になっていること。
- 株価収益率が対象とする全銘柄の中で低い方から10%に入っていること。
- 配当利回りがトリプルA格社債の少なくとも3分の2以上になっていること。
- 株価が1株当たり純資産額(簿価)を下回っていること。
- 株価が1株当たり純流動資産額(流動資産合計マイナス流動負債合計)の3分の2を下回っていること。
5つの安全性基準
- 簿価の負債合計が株主持ち分(自己資本)合計よりも少ないこと。
- 流動資産合計が流動負債合計の2倍以上であること。
- 負債合計が純流動資産の2倍以下であること。
- 過去10年間の1株当たり利益の平均成長率が,複利ベースで年平均7%以上(10年で2倍)になっていること。
- 過去10年間に1株当たり利益が前年比5%以上減少した年が2回以内であること。
グレアムは、自らが運用するファンドが1929年のピークから数年で70%下落。
おそらくその暴落のさなかに研究を重ね、1934年に「証券分析」を発表した。
似たような環境来てるから、私にもスゴイ著書の残すチャンスあるでしょ?
今年は日本人が物理学・化学と4人もノーベル賞に選ばれてビックリだけど、
経済学賞とった日本人はまだいない。よし、日本人初の座はもらった!!!(笑)
コメント
「証券分析」のような名著を70年以上も前に著しているんだからグレアムは凄いですよね・・・。
今の日本市場ならグレアムの基準をクリアして質的にもまずまずの銘柄がゴロゴロしている気がします(物色対象が狭いので数は知りませんが)。
未来の日本人ノーベル経済学賞受賞者、応援しています
(^о^)/
平時であればグレアムの銘柄術では、選択肢が少なそうですが、この時期ならゴロゴロ出てきそうです。一度スクリーニングかけてみたいです。でも、そのためには四季報DVD買わないとですね。
なんかよく調べると、ノーベル経済学賞は、本当のノーベル賞じゃないとかもめてるみたいです(笑)
あとふと気になったのは、グレアムは生存中に何か賞をもらっているのだろうか???