企業の不祥事に巻き込まれないために・その2

昨日の続き
3つのポイントにバフェットさんの言葉を引用しつつ、コメントを付けてみた。

1.欲張らないこと
ライブドアで損をした投資家のほとんどは、株価の値動きの激しさから、
短期間で儲けられそう、って短期のチャートだけ見て手を出したんじゃないかな。
これじゃ決算書なんか見なかっただろうから、粉飾に気づくチャンスもなかった。

また、バフェットさんの言葉を借りれば(1996年の手紙より)、
"A fast-changing industry environment may offer the chance for huge wins, but it precludes the certainty we seek."
変化の早い業界への投資は莫大な利益が得られるかもしれないけど確実性はない。
ランダム・ウォークって言われてるように、もともと不確実性の強い世界だから、
できうる限り、不確実性を取り除く作業が大切。欲に目をくらませてはダメ。

2.倫理観の欠如した会社には投資しないこと
私がライブドアを事件前から嫌ってたのは、ニッポン放送株の取得の頃から。
法律の抜け穴を狙うような手口は、たとえ違法でなくても美しくない。

また、真の優良企業とは、名著「ビジョナリー・カンパニー」で語られるよう、
単なる金儲けを超越した会社の基本理念や価値観」を持っているもの。
倫理的に優れた会社が、投資家だけでなく社会全体に優れたリターンをもたらす。
※関連記事…坂本光司「日本でいちばん大切にしたい会社」

3.自分と接点がない会社には投資しないこと
これは最近「初めてのバリュー投資」とも近い話。
悪い会社って意外と接した時に、妙な嫌悪感を抱くものなんだ。
私が大学を卒業するまでに接した会社で(商品・サービスや就職活動を通して)、
この会社はおかしい!と肌で感じた4社のうち3社にその後大きな不祥事発生。
とても偶然とは思えない。自分に縁のない会社では、危険も察知しようがない。

またここでも、バフェットからの手紙(1996年)にも登場してもらうと、
"You only have to be able to evaluate companies within your circle of competence. The size of that circle is not very important; knowing its boundaries, however, is vital."
自分の能力の及ぶ範囲内にある会社に投資しなさい、ってなこと。
不祥事で株価が急落した企業に投資するかどうかの判断にも関わる部分だね。
(バフェットさんは1963年にアメックス株を買い集めたことで有名)

以上でおしまい。

コメント

  1. ぐっち より:

    バフェットさんの
    You only have to be able to evaluate companies within your circle of competence.
    は重要な指摘ですね。やはり無理して背伸びしないほうがいいですね。
    私的には個別株投資を行うには、会計の知識習得は絶対条件だと思っています。

  2. Werder Bremen より:

     まろさんは税理士事務所に勤務しておられるから、このところ、企業会計絡みのネタ続いてますね。ところで、企業の不祥事に不運にも巻き込まれた場合、株主代表訴訟という手段もあります。小生、三菱重工(三菱自に対する出資差止)、日興証券(不正会計)で株主オンブズマンを通して、2度やりました。2度目は不発でしたが(笑)。
     それと、キャノンネタ。利益予想達成のための研究開発費削減→帳尻合わせ。これ、キャノンだけじゃなく、他社でも?小生、早期(セミ)リタイアした会社でもそうでした。期末(1~3月頃)にかけて、よく仕事(研究部門)が止まりましたよ、ホント(笑)。それから、期末になると原料(安価)を使って、無理やり増産→製品(高価)。棚卸資産を増加させ見せ掛けを良くする。その他、下請けの中小企業に在庫を無理やり押し付け(押し売り)。ホント、大阪、ドケチ、悪徳商人、ケチ友系企業でした。これでも、東証1部上場企業。株価4桁企業です。世間体を取り繕うのは上手い(笑)。流石に、無理がたたって、今期、下方修正。役員が、「大阪の町工場」という意識がなく、トヨタ、松下とか超一流企業だと思っているところが危険極まりなかった。まあ、もう関係ありませんが(笑)。

  3. まろ@管理人 より:

    最近、投資に関する記事が減った気がしたので、1週間だけまじめに書いてみました(笑)。
    ぐっちさん
    最近、簿記3級すら合格できない人々の惨状を目の当たりにして、会計の知識習得をススメるのは難しいなぁと痛感しました。なので今回みたいな応急処置的なアプローチも必要なんだろうなぁと。私自身も会計のことまだまだ分からなくて、大学院行こうと思ってくらいだし…
    Werder Bremen さん
    お久しぶりです。
    税理士事務所にいても会計あんまり関係かな。中小企業は税法に合わせた決算書が主で、会計的には変だよね、ってこと多いんですよ。(特に貸倒の計上時期とか)
    利益予想イヤですねぇ。そんなもののためにバタバタするくらいなら、普通に働いた方が生産性いいに決まってるのに。まったくいつからこんな習慣ついたんでしょうねぇ。。。

  4. あさ出版の木内と申します。
    このたびは『日本でいちばん大切にしたい会社』をご紹介頂き、どうもありがとうございました。
    まろ様のブログを『日本で一番大切にしたい会社』公式ブログにて紹介させて頂きましたので、よろしければご覧下さい。
    http://blog.canpan.info/nihon/archive/9
    また、日本理化学工業のエピソードと、著者の坂本先生からのご挨拶が入った動画を作りましたので、是非ご覧下さい。
    【特集ページURL】
    http://www.sinkan.jp/special/care_in_jp/index.html
    【YouTube動画URL】
    http://jp.youtube.com/watch?v=mvA0n1fctyA
     (↑ブログにもお貼りいただけます)
    もしお気に召しましたら、ブログにてご紹介頂ければ嬉しいです。
    今後とも、どうぞよろしくお願い致します。