バフェットからの手紙1985/設備投資の行く末は?

最近、企業の設備投資が増え、好景気を象徴するように語られているが、
ちょっと別の見方があることも知っておいた方がいいかも。

これに関しては、バフェットからの手紙1985年版
Shutdown of Textile Business
と表題がつけられた部分は興味深い。
もちろん、ローレンス・カニンガム編集の「バフェットからの手紙」で
81ページを開けば日本語で読むこともできる。

一般的には設備投資が増加すると、企業の利益も増え、株価が上がると言われる。
でも、バフェットさんがバークシャーの繊維事業を閉鎖した1985年の手紙からは、
どうもそうじゃなさそうな雰囲気がありありと伝わってくる。

要約すると…
計算上は設備投資をすることで、高収益が期待できた。
しかしライバル企業も同じことを考え、設備投資を実施したことで、
業界全体の製品価格が値下がりして、収益を圧迫していった。
設備投資は、個々の企業で見れば合理的だが、業界全体で見れば非合理的。
かといって、投資を行わなければ競争力は下がる一方。
経営環境が悪ければ、どんなに知力とエネルギーを注いでも事業は好転しない。

コメント

  1. にょろろん より:

    株式会社 東京証券取引所は、早急に多額の設備投資をするべきだと思います。
    一世代前の機種を使い回すという、ハードウェア投資をケチったことで、顧客(投資家)に多大な迷惑を掛けましたから。

  2. まろ@投資家 より:

    なるほど。
    バフェットさんの解説に1つ補足をつけるなら、
    「独占状態にある企業が設備投資を怠ると、不祥事を起こす。」
    といったところでしょうか。