森林保全の落とし穴

社団法人・産業と環境の会の森林保全に関するシンポジウムに参加してきた。
鈴木雅一・東大教授(農学生命科学研究科)の講演に、ありゃまと驚いた話。

どんどん植林すれば二酸化炭素の吸収量が増える、って思いがちだけど、
木を植えるだけじゃダメで、適切に伐採をしなければ吸収量は減っていく!
その理由は、木も歳とともに衰えて、二酸化炭素の吸収量が減っちゃうから。
森林総合研究所の資料にこんな表がある↓
スギ、ヒノキの炭素吸収量
日本の人工林は少子高齢化が進んでいて、樹齢40~55年が団塊の世代
一般的に、木は伐採しちゃいけないものという認識されていたり、
京都議定書に従うと、森林整備目的で伐採しても森林減少とカウントされてしまう。
そんなわけで、森林保全をかかげながら、どうもおかしなことになってるらしい。

そういうことなら、古いスギの木を伐採して、別の木を植えればいいんじゃない?
花粉症で悩んでる人が多いから、一般にも受け入れられやすそうな気がする。

コメント

  1. とよぴ~ より:

    ありゃま・・・木にも選手生命があるんですね?
    花粉症に悩まされる季節がそろそろ近づいているので
    「古いスギの木を伐採して、別の木を植えれば」
    大賛成です。
    スギの木と花粉症を調べてみたらこんなページを発見
    http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/interview/terakado_02.html
    「国民病と言われるほど花粉症が蔓延したのは、スギが多すぎるせいですね。
    俺のおじいちゃんにあたる世代が、戦後の復興期に成長が早いスギをどんどん植林してしまった。農林水産省も奨励していたんですよ。
    当時は国のため、子孫のため、よかれと思ってのことだったんですが、先は読めなかった。
    子どもの代にはスギの価格は暴落。中国の木のほうが安い。切っても儲からないからほったらかしの悪循環ですよね」
    これも合成の誤謬なんでしょうか?

  2. まろ@管理人 より:

    このコラム書いてるのが、寺門ジモンさん、ってとこが驚き。肉の研究者だと思ってたのに(笑)
    製紙や林業などの会社がCSR活動の一環で、古いスギの木を切って有効利用するっていうのもいいかも。