失われた自然環境を取り戻す

失われた10年で、アレックス・カーの言う景観の美が失われた、
とのコメントを受け、その著書「美しき日本の残像」を読んでみた。

ヨーロッパでは、中世時代の文化や街並みも大切にされているが、
日本をはじめ東洋では、急激な欧米化で文化と自然が破壊された
、と指摘。
日本の自然破壊の始まりは、明治以降の欧米化が発端ではなく、
自然をコントロールしようという支配精神が、枯山水に始まっているかも、
なんて視点もなかなか面白い。

このようにして、景観の美が失われていった訳だけれども、
生活環境では美意識が回復し景観意識が高まった10年
という見方を持つ人もいる。(川勝平太「美の国 日本をつくる」)

たしかにバブルが崩壊するまでは、エコノミック・アニマルと揶揄され、
日本人は自然や文化なんて見向きもしなかった。
バブル崩壊後の1992年には、先進国では最後発で世界遺産条約を批准。
その後、街並み条例や景観条例を設定する地方自治体も増えた。

あと日本人が植林で凄い作品を遺していることを思い出しておきたい。
明治神宮~代々木公園は自然林ではなく、1920年に植林されたもの
短期間であんな森を作れたんだよ! その技を世界にぜひとも発信したいね。
(ちなみにこの植林に資産家として有名なあの本多静六もかかわっている。)