MBB:「思い」のマネジメント

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一條和生、徳岡晃一郎、野中郁次郎、3人の共著。
最近、SECIモデルという組織内の知識創造プロセスの図で、
野中教授の知ったばかりだったので、この本をざーっと読んでみた。
全体的になんとなく、ドラッカーっぽい雰囲気がただよう内容。

目標管理(MBO=Management by Objectives)と成果主義により、
本来楽しかったはずの仕事から、やりがいや喜びが失われていった。
数字や論理だけのマネジメントはもう限界。
そこで著者は、思いのマネジメント(MBB=Management by Belief)を提唱。

MBBの定義
会社の目標や組織の背景にある経営陣や上司の思いと、自分自身の仕事やキャリアに対する思いをぶつけ合う『創造的対話』によって会社にとっても意味のある業務上の目標を見出し、それを設定して、実行していくこと。

「良質な思い」に必要な観点
1. 正義、普遍性、グローバル性を持っているか。
2. どこまでより大きな枠組み(地球、人類、世界など)に貢献しているか。
3. 自分の生き方や人生観に根ざしているか。
4. 本質的な、新しい価値創造に貢献するか。
5. 明るく、前向きで、発展性があるか(より良い社会像を目指しているか)。

私の師匠(←勝手に弟子入りするからたくさんいる)が、意志決定の基準として、
1. 面白いほうを選ぶ。
2. それで解決できなかったら、5年後笑ってられるほうを選ぶ。
3. それでも判らなかったら、日本のためになるほうを選ぶ。
という話をしてくれたのをふと思い出した。
こんな環境で育ててもらったから、MBAになじめなかったのかもしれないね。

MBB:「思い」のマネジメント ―知識創造経営の実践フレームワーク MBB:「思い」のマネジメント
(2010/06/18)
一條和生、徳岡晃一郎、野中郁次郎
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