関橋英作「ブランド再生工場」

ノーベル経済学賞を獲るんだもん♪、という当初のノリはどこへやら。
赤字続きのNPOが利益が出るように建て直す、ってお仕事はじめようと考え中。
やっぱりポイントは「どうやって共感を集めるか?」なんだよね。

これがブランド戦略の話に、意外と近いことに気がついて、ハマっているところ。
さらに最近チラっと書いた、日本って国のブランドイメージを向上させたいよね、
って話にもつながって、ブランド戦略の本来の対象(企業の商品・サービス)
とは違うところで盛り上がっている、というのが私の脳みその近況。

著者は低迷していた「KitKat」を受験生のお守りとして復活させた人。
特にいいのは、製品がブランドに変わっていくプロセスを書いた部分。

ブランドをひとりの人間そのものと捉え、

  • ブランドの特技…消費者にどんないいことをしてあげられるの?
  • ブランドの感情…消費者の気持ちに寄り添い、感情をどう動かすブランド?
  • ブランドの性格…的確な性格があってこそ、消費者に愛される
  • ブランドの夢…将来、消費者になんて言われると嬉しい?
  • ブランドの哲学…オーナーの哲学・信念が社会貢献への基盤になる
  • ブランドの手足…社員とのブランドのあり方の共有

どれかが欠けてもブランドは成立しないと説く。
このほかにも消費者がブランドを認知してから、好きになっていく過程を、
人と人との関係にたとえて説明していて、人間味を感じるブランド論。

最後に、この本のなかで、私が一番気に入った文章は、、、

もともと日本式経済社会の素晴らしさは、丁寧なモノ作り必要以上は作らない使う人が喜ぶものを作る、この3点でした。こうした精神があったからこそ、日本の企業は世界に名だたる長寿企業として生き続けてきたのです。世界で250年以上続いている企業の約66%は、日本の企業。・・・この事実が示していることは何でしょうか。それこそが、ブランドの本質と私は思っています。

ブランド再生工場―間違いだらけのブランディングを正す ブランド再生工場
―間違いだらけのブランディングを正す

(2008/07/10)
関橋 英作
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