堂目卓生「アダム・スミス」

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昨年末の日経新聞「エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10」で1位だった本。
ナンバー1にふさわしい素晴らしい内容で、年初からいきなり殿堂入り

アダム・スミスって名前を聞いて、どんなことを思い出す?
「神の見えざる手」や「自由放任主義」ってキーワードとともに、
「国富論(諸国民の富)」って本を書いた、自由主義経済学の始祖って感じ?

著者は「国富論」より以前に書かれた「道徳感情論」にスポットを当てる。
スミスが「国富論」で表した考えは、人間観・社会観を論じた「道徳感情論」
を土台にしなければ、正しく理解したとは言えない、って切り口で話を進める。

スミスにとって、正義感によって制御された野心、および、そのもとで行われる競争だけが社会秩序と繁栄をもたらすのである」(P101)

今後の世界を考えるヒントは、やはり不朽の名著にあるみたい。

アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界
堂目 卓生
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※関連記事…アダム・スミスの「神の見えざる手」って、どこに神がいるの?

コメント

  1. piano man より:

    >正義感によって制御された野心
    これが米国のインベストメントバンクの経営者にあれば、
    サブプライムローン問題は発生していなかったですね。