名著「ビジョナリー・カンパニー」熟読メモ3

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第3章では、単なる金儲けを超越した会社の基本理念や価値観
の大切さが語られている。

製薬会社のメルクについての記述を紹介すると。。。
1935年、ジョージ・メルク二世は、
「我々は医学を進歩させ、人類に奉仕する理想を純粋に追求する業界で働いている」
とメルクの理想を表現。
1991年、3代後の経営者、ロイ・バジェロスも
「当社の成功とは、病気に打ち勝ち、人類を助けることを意味する」
キレイ事を並べただけだろうと思うかもしれないが、
メルクは、第二次大戦後の日本へほぼ無償で、結核の特効薬を提供。
そしてこれがきっかけで、不治の病といわれた結核が日本から消えた。

また、ビジョナリー・カンパニーとしてこの本でも選ばれているIBM
こちらも名著の呼び声の高い、トーマス・J・ワトソン(IBM創業者の息子)著
IBMを世界的企業にしたワトソンJr.の言葉(Amazonへリンク)を引用すると、
 「企業の中核にある信念は、成功への鍵だ。
  これらの信念が社員の間に共通の目標を与え、その目標を維持し、
  世代から世代へ移り変わる中で様々な変化の中で指針を与えてくれる」

そして、日本企業で唯一ビジョナリー・カンパニーに選出されているソニーの記述。
井深大盛田昭夫が作り上げた理念をまとめると、
・技術を進歩させ、革新を起こして、生活に生かすことに真の喜びを見出す。
・日本の文化と地位を高める
・他に追随せず、人のやらない仕事に取り組む
・個人の能力と創造力を尊重し奨励する
理念に徹し、需要も分からない製品を開発することで成功を収めたとの分析。
今のソニーはどうなんだろう?
アイボ以降はこうした理念に沿った製品が出てきてないような…。

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ジェームズ・コリンズ 著
 「ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則」 2,039円
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