何のために働くのか?

今年は春以降、年下の人にこの手の内容で問い詰められることが多くて。
はじめはうまく答えられなかったけど、最近ようやく頭が整理できてきた。
先日「ちょうどいい年収」の話とセットで、私が語った内容は以下の通り。

私たちは何のために働くのか?
1. 消極的な理由 2. 積極的な理由 3. 根源的な理由
の3つに分けて説明するね。※今日の記事はいつもと違ってかなり長いです。

1. 退屈しのぎのため

いきなりこんなだけど、世の中にケンカ売ってる訳じゃないからね(笑)
私は2001年春に大学を卒業したから、まっとうに生きていれば、
10年間働いているはずだけど、職に就いていたのは、このうち半分くらい。
だからバートランド・ラッセルが著書「幸福論」で語った、

量が過多でないかぎり、どんなに退屈な仕事さえ、たいていの人びとにとっては無為ほどに苦痛ではない。・・・仕事は、何をすべきかを決定する必要なしに一日のかなり多くの時間を満たしてくれる。

が身にしみてるんだ。
私はマラドーナみたいに1人でゲームを創れる天才じゃないから。
おまけでゲーテの言葉も付け加えておこうか。

仕事の圧迫は心にとってきわめてありがたいものだ。その重荷から解放されると、心は一段と自由に遊び、生活を楽しむ。仕事をせずにのんびりしている人間ほどみじめなものはない。

平凡な人は、何をしても自由と言われたら、意外と何もできないもの。
とくに今の世の中、選択肢が多すぎて、訳が分からなくなっちゃうんだ。

2. 人として成長するため

仕事とは人として成長する機会をあたえてくれるもの。
当たり前すぎるけど、老舗企業や中小企業が多い日本ではとくに大事。
トップと社員との距離が近いことが多いから、日本人にとっての仕事とは
師匠弟子のような関係の中で行われる、「修行」的な側面があるのでは?

だから、仕事内容よりも、誰と仕事をしているかが、とても大事。
平日の大半の時間を使うんだから、尊敬できる人と一緒にいたいよね。
出会った環境に運不運があるから、1つ目よりハードル上がっちゃうかな。
「どんな環境でもあなた次第…」なんてのは変な自己啓発本の世界だから。

だいじょうぶ。
仕事に頼らなくても、自分らしく成長できる場所はきっと見つかるよ。

3. 生きた証を遺すため

私たちはこの世に生きた意味や生きた証を遺したいと願うもの。
遺伝子の働きなのか、永遠への憧れからか、そのへんは分からない。

でも、子孫を遺すことが、その一番の手段であることはたしかだろう。
男性ならカッコつけたり、女性なら可愛く装ったりして、
良い子を残せそうな相手を惚れさせて、子供を育て、子孫の繁栄を図る。
そのためには今の時代、お金が必要だから、働かなきゃいけないんだよ。
身も蓋もない言い方かもしれないけど、これが真理。
地球上の生物は、みんな子孫を遺すために生きているんだから。

それにね、人として成長するため、つまり自分のためだけに働くのは、
どこかで限界が来てしまうと思うんだよね。(私には最近やってきた)
だから身近に守りたいものがあった方がいい。

まとめ

「何のために働くの?」なんて悩んで、問いかける人は疲れちゃってる。
だからあまり前向きな話はしたくないんだ。余計、疲れさせちゃうから。
今回3つにまとめた理由も、最低ラインはどこか考えた末、まとめたもの。

1番目の理由は、やる気がなさすぎるように感じるかもしれない。
でも、前向きな心は折れやすく、長続きしないから、あてにならないさ。
続けられるかたちが何より大事。だからこれぐらいテキトーじゃないと。

2番目の積極的な理由に、社会貢献的な何かをあげる人もいるかもしれない。
でも私は「世のため、人のため」なんていう以前に、まずは自分のこと。
自分を幸せにできない人が、誰かを幸せにするなんてことできないから。

3番目は、人生難しくしちゃったな、って私自身、反省していること。
20代の頃はお金がすべてと思い込んで、大投資家として名を残す!とか
最近では何か研究テーマを見つけて、ノーベル賞をとるんだ!などなど…
生きた証を残すには、恐ろしく困難な方向に暴走して、次々敗れてきた。

けもの道から、若い人に一番伝えたいのは、結婚・子育ての大切さなんだ。
私には無理そうだから、今は著作の遺すことに気持ち入れている。

最後にまとめとして、何かの意義や目的を考えるときは、

  • 意義や目的が必ず存在する、って考え方は幻想にすぎないことを忘れずに。
  • それでも探したいときは、心が折れない持続可能なかたちを探す。
  • 力を入れず、ゆるくテキトーに。そして、小さく、身近なところから考える。

というステップを踏むといいんじゃないかな。

以上、ブログをはじめて以来、文字数の最も多い記事でした。>>>つづく

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