過去のすべてが肯定される瞬間

夏で軽装になってはじめて私がやせたことに気がついて、心配する人たちに、
「アップルのスティーブ・ジョブズだって、まだ生きてるじゃん。」
とうまく返したつもりでも、「ジョブズ?誰それ??」的な反応で、ズルッ…
iPhoneだiPadだとあんなに騒いでも、アップルのCEOも知らんのかい(涙)

もしかすると、6年前の伝説のスピーチも知らない人が多いのだろうか。
今一度紹介すべく、原稿を読み返したところ、新たな発見があった。
なんのこっちゃ?という方は、まず日本語字幕付きの動画をどうぞ。

数多くの人に感動を与えたこの講演には3つのテーマがあった。

  1. Connecting the Dots
  2. Love and Loss
  3. Death

このうち”Connecting the Dots”で語られる

Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

過去を振り返って未来につなげることについて、今の私が思うことは…
”Connecting the Dots”を感じられる瞬間こそが、人生の至福の時。

人生は偶然の積み重ねにすぎず、普段の過去と現在はバラバラの状態。
もちろん、そこに未来を感じることはできず、モヤモヤで何も見えない。
でも過去・現在・未来がつながるイリュージョンが起きることがある。
運命を感じるような出会いに遭遇したときだ。

現在・過去・未来が運命的な出会いによってつながる

人と人との出会いから、ノーベル賞につながるような発見まで。
運命的な出会いをきっかけに、心の中で過去が整理・再評価され、
この出会いへ必然的に進んできたかのような錯覚がもたらされる。
明るい未来が広がっているかのような高揚感。
長い人生のなかで何度も出会うことはできない、奇跡のイリュージョン。

スティーブ・ジョブズが上記の講演をしたのは2005年6月。
iPodによりアップルが復活をとげ、自身の健康不安も払拭されていた時期。
だからこそ、ジョブズは”Connecting the Dots”と自信を持って語り、
語る本人の輝きと合わさったことで、世界の共感を集めたんだと思う。

満ちた月は欠け、咲き誇る桜はやがて散るように、魔法はいずれは解ける。
でも、現在・過去・未来が光り輝くような瞬間に何回出会えるか?
それによって、幸せな人生かどうかが決まるのかもしれない。。。

参考文献
九鬼周造「偶然と驚きの哲学」
木田元「偶然性と運命」

コメント

  1. あすか より:

    運命の出会いによってはじめて、人は人生に意義を見いだすことができる、ということですね。たしかに心当たりがあります。
    人生を語るときのまろさんの文章はいつも素敵です。これからも楽しみにしています。

  2. まろ@管理人 より:

    ありがとうございます。
    このまま書き続けて、この分野でもいつか本を書けたら…
    まだ一冊目もほとんど進んでないですがw