ラッセル「幸福論」-努力とあきらめ(16章)

努力しただけ成果が得られる…、なんてのは、勝手な思い込みだよ。
私たちの脳みそが、数学の正比例みたいな規則性を望んでいるだけなんだ。
この世の中は不確実性に満ちていて、ままならないことが多い。
だから、いい具合にあきらめていかないと、辛いことばかりになっちゃう。

日ごとに信じがたくなる事柄を日ごとに信じようとする努力ほど、疲れるものはないし、とどのつまりは、腹立たしいものはない。こうした努力を捨て去ることこそ、確かな、永続的な幸福の不可欠の条件である。」P265

でも、ごくまれに起きないからこそ、努力が成果に結びついた物語は感動的。
先月のカズのゴールは素晴らしかった。→三浦和良「やめないよ」(11/03/29)
ああいう姿を見せられると、私もがんばらなきゃ!とやっぱり思ってしまう。
そして再び傷ついて、嘆き悲しんで…。そんなことの繰り返し。

私たち人間って、きっと自分で考えているほどの学習能力はないんだね。
とくに「幸せ」みたいな、雲のようにつかめないものを追いかけている時は。

>>>つづく

ラッセル幸福論 (岩波文庫) ラッセル幸福論 (岩波文庫)
(1991/03/18)
B. ラッセル
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