ビンズヴァンガー「お金と幸福のおかしな関係」

著者は「幸福を約束しつつ、その幸福を阻む4つのトレッドミル」と題し、
※トレッドミル…スポーツクラブによくある、走るトレーニングマシン
平均収入が増加し続けているにも関わらず、人々がより幸せになれないのは、
下記4つのトレッドミル効果があるからだ、と指摘する。

1.ステータス・トレッドミル
広告・マスメディア・ランキングによって、人々はステータス品を追い求める。
人々は高収入とステータス品の購入によって、他の人よりも目立ち、
それによって、これまでよりも幸せになれると信じ込んでしまう。
でも、みんなが同じ目標を抱えて走るから(社会での相対的な立場の向上)、
トレッドミルは必要以上のスピードに加速して、余計にストレスに苦しむのがオチ。

2.要求トレッドミル(快楽トレッドミル)
キャリア思考・広告・医学の進歩によって、人々の要求は青天井に上昇中。
収入が増加して幸福に感じるのは、生活に対する要求と収入の差が大きくなった時。
しかしどんなに収入を増やしても、要求はぴったり後を追いかけてきてしまう。

3.マルチオプション・トレッドミル
選択可能なオプションが増えたことは喜ばしいことだが、あまりに多すぎると、
氾濫する情報に飲み込まれ、時間の不足に頭を悩ますことになる。
平均的な幸福に寄与できるのは、私たちがオプションの数を把握できる間だけ。

4.時間節約トレッドミル
職場では労働生産性の向上が叫ばれ、時間を浪費することは悪とされる。
人々は収入や富の増加のために時間節約に精を出すが、それによりストレスが増え、
幸せに感じる活動に費やす気力や時間を失ってしまっている。
お金で測ることができない幸福のための時間の浪費が、忘れられているのだ。

でも、加速するトレッドミルこそが経済成長をもたらしている。
では私たちはどう対処すればいいのか? 続きに興味のある方はぜひ!

お金と幸福のおかしな関係お金と幸福のおかしな関係
(2009/09/10)
マティアス・ビンズヴァンガー
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