優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる

一体誰がこう訳したのか、調べても分からなかったのだけど、
老子」67章で三宝(3つの宝)について語られた部分。

 優しくなりなさい、そうすれば勇敢になれる。
 つつましくなりなさい、そうすれば広い心を持てる。
 人の前を行かないようにしなさい、そうすれば人を導く者になれる。

なんて素敵な詩なんだろう、と心を奪われた。
だって本当の「強さ」は、「弱さ」から生まれるものだと信じてるから。

同じく「老子」78章では(蜂屋邦夫訳・岩波文庫)、水について語られていて、

 弱いものが強いものに勝ち、柔らかいものが剛いものに勝つ。
 そのことはだれもが知っているが、行えるものはいない。

私たちは、もろく、はかないものにこそ、心を奪われ、守りたいと願うもの。
そういった想いの集まりが、「弱さ」が「強さ」を打ち負かす原動力なのかな?

技術や経済を軸に、世界は力強く前へ前へと進もうとしている。
私たちはそれに合わせて、向上心やプラス思考といった言葉に追い立てられる。
変化に耐えかねて、小さな悲鳴をあげている、これまで蓄積されてきた価値観。
このあたりに、次の時代へのヒントがあるかもしれない。