政治家には文芸の香りが必要

日本史上の人物の人気や評価を思い浮かべると…、なんか変。
日本人が考える偉人、って政治的に偉い人ではない気がするんだ。

一番分かりやすい例が、織田信長豊臣秀吉徳川家康の比較。
政治家としては明らかに「家康>秀吉>信長」の順に偉大。
でも、日本人が好きな順は「信長>秀吉>家康」と逆転する。

もしかすると、文化・芸術に愛情を注いだ、美学の英雄が評価される国?

幕末~明治にかけての西郷隆盛大久保利通の評価も不思議。
政治家としては大久保の方が上だけど、日本人が愛着を感じるのは西郷。
「西郷南洲遺訓」から垣間見える、西郷の美意識ある生き方が、
日本人の心の中で、大久保の政治的手腕を忘れさせてしまうのか?

歴史上、最も評価が不思議なのは、室町幕府8第将軍、足利義政
応仁の乱の大混乱を横目に、風雅を追求した史上最悪の政治家だけど…
銀閣寺を建立など、後の日本文化に多大な影響を与えた美学の英雄。

そして近年、最も人気が高かった政治家、小泉純一郎
クラシックやオペラなど芸術を愛する心を持ち、美学を感じさせる何かがあった。
政治的手腕うんぬん以前に、日本人が愛着を感じやすい人物だったのでは?

政治記者オフチンニコフが著書「一枝の桜」のなかで、
美の崇拝が日本人の国民的宗教」と指摘していたのも思い出す。。。

日本で政治家が尊敬を集めるには、文芸の香りが必要なのだ。

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