美意識と日本・2

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良品計画は、日本の美意識を世界に発信する、ありがたい会社なのでは?
と最近、とても気になっている。(フランスでは「禅を感じる」と評価されているとか)
このページの「無印良品からのメッセージ」が特におもしろい。

「無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと。…無印良品はこの「で」のレベルをできるだけ高い水準に掲げることを目指します。」2002年のメッセージより

「これがいい」というあくなき欲望の追求は、地球の環境問題などを引き起こし、
さらには競争意識の高まりから、人々は心の余裕を失い、幸福も見失った。
もしも「これでいい」と小さくあきらめることができるなら…。

先日、足利義政の東山文化に触れたけど、勝手な解釈をすると…。
すでに足利義満の建てた金閣寺が、陽の光を受けてさんさんと輝いている。
あれを上回るものは作れない。ならば月の光が似合う「銀でいい」じゃないか。
以後、日本文化に多大な影響を与えた東山文化は、もしかすると、、、
「金がいい」から「銀でいい」というあきらめが始まりだったかもしれない。

日本人は、永遠に続かないこと、無常の中に、美を追求してきた民族だと思う。
はかなさ、せつなさに美を見いだす…、どこかに小さなあきらめが含まれている。
こんな力強さとは無縁の弱さが、世界を変える力を持っているのかも。。。

コメント

  1. とよぴ~ より:

    この2002年のメッセージはいいですね?♪
    少欲知足
    吾唯知足
    知足安分
    こんなモノを大切にする昔ながらの日本人精神(江戸時代あたり!?)を感じます
    ちなみに最初のリンク先では2002年に辿り着けませんでした(笑)

  2. まろ@管理人 より:

    見方によっては、日本という国は、江戸時代をピークに下り坂のようにも見えますね。とくに戦後は日本を意識しちゃいけないかのような、モヤモヤにつつまれてきて、なんだかチグハグ。
    ちゃんと日本歴史や文化を踏まえて、世界での立ち位置を考え直しておかないと、いずれ中国の追っかけを始めて、またドジ踏んじゃうんだろうなぁ。。。