プチ旦那さんになりたい/本日のスープ 50皿目

リレー連載企画「本日のスープ~株式投資をめぐる三重奏~」。
m@さんからのご寄稿コラムです。


私が投資を始める際に投資スタイルの参考にした一人に竹田和平さんがいます。日本を代表する投資家でもある和平さんですが、彼は「旦那道」を提唱しています。

昔は日本にも「旦那さん」がいて、地域のコミュニティや文化を支援する役割を担っていたのが総中流化の流れの中でだんだん「個」が重要視されるようになってきました。一見無駄に思える合理的でないことも、生活の中ではそれが豊かさにつながることがあります。芸術などは特にそうだと思うのですが、欧米ではパトロンと呼ばれる旦那さんが支援することで素晴らしい芸術作品が生まれてきました。

世の中ではどんどん合理的に、インスタントに成果が出るものがもてはやされています。確かに80%の水準まで早く出来るのであれば残りの20%に時間をかけるのは合理的でないという判断もわかります。でも、その一見無駄に思える20%を削いでしまうと無個性でツマラナイものになってしまうのは否めません。もちろん、その分安くできるので便利なものを安く手に入れる事はできるのですが、そこに所有する喜びは感じられません。

ご飯をカロリーを摂取する作業とするのか、それとも美味しいものを食べて幸せを感じたいのか?どちらか一つを選ぶ必要はありませんが、できれば家計に支障のない範囲で美味しいものを食べて幸せになりたいものです。

投資を始めた時に気になったのが大資本による世界の画一化でした。確かにそういう会社に投資をすると利益は出るのですが、その一方で失われるものもあるなと気づいたのです。そんな時竹田和平さんの旦那道という言葉を知り、資本力から考えて自分は旦那さんにはなれないものの、そうした心意気は持ってプチ旦那さんとしてお金を使いたいと思いました。

資産形成のための投資をする一方、あまり個人資産の増加にはつながらない日本の中小企業を応援するマイクロ投資をしているのにはそんな理由があります。

前回、『死ぬまで株式投資家でありたい』でrennyさんが自分なりのカセギとツトメについて書かれていました。今回は私にとってのツトメであるマイクロ投資を始めるきっかけについて書いてみました。

m@ “いい投資”探検日誌 from 新所沢