仏教に学ぶお金との正しい付き合い方/生田一舟「禅とマネー」

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禅とマネー著者は2013年に20年超勤めた三菱UFJ信託を退職、

臨済宗の禅僧になってしまった興味深い経歴の持ち主。

お金とはいったい何なのか?どう付き合うべきか?

それを仏教の観点から解説したのが今日の一冊。

貨幣の歴史や基本的な金融の仕組みを説明しながら、

  • お金という現象をエネルギーや生命の連鎖ととらえれば、「縁起」や「諸行無常」の法則で成り立っている。
  • 神仏の視点に立てば、お金の価値はものを量る絶対価値ではなく、人を量る相対的な尺度である。
  • 私たちがお金から逃れられないのは、一人ひとりに埋め込まれた良心を、神仏が鍛えるための絶好の手段だから。

といった類書が見当たらない視点を提供してくれる。

私が一番気に入った部分は(P151)、

命のように姿形を変えながら遠い昔からずっと続いてきて、さまざまな人の思いや労力などが蓄積したエネルギーであるお金は、私たち祖先から自然に教えられて きた日常生活の習慣から汲み取っても、感謝して、節約しながら、使うときにはなるべく生かす方向で使うのが正しいことがわかります。

お金で本当に難しいのは、稼ぎ方より使い方だから。

そして前に下記の関連記事で書いたけど、

日本では宗教が一向一揆と結びつく以前の時代までは、

神仏と経済活動は密接に関わっていたことが分かる。

だからこそ仏教からお金を見つめ直すことに価値がある!

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