I suggest Vanguard’s/バフェットからの手紙2013

バフェットからの手紙2013の"Some Thoughts About Investing"。
前回は18ページの"Fundamentals of Investing"を中心に紹介。
今日は20ページあたりのバフェットお薦めの投資戦略について。

今から20年前。
バフェットは分散投資を皮肉った文脈の中でこう説いた。

"By periodically investing in an index fund, for example, the know-nothing investor can actually out-perform most investment professionals. 
On the other hand, if you are a know-something investor, able to understand business economics and to find five to ten sensibly-priced companies that possess important long-term competitive advantages, conventional diversification makes no sense for you. It is apt simply to hurt your results and increase your risk.
" (1993)

インデックスファンドを定期的に購入すれば、
何の知識も持たない投資家でもプロに勝つことができる。
でも5~10社ほどの良い企業を見極められる投資家ならば、
ありきたりの分散投資はお薦めしない。
リターンを減らし、リスクを増やすことになりかねないから。

あれから20年。
もはやバフェットは個別株投資を推奨することをやめた。

"Most investors, of course, have not made the study of business prospects a priority in their lives. If wise, they will conclude that they do not know enough about specific businesses to predict their future earning power."(2013)

事業の将来予測に関連する勉強をすることなんて、
人生において大切ではない。ほかに優先することがあるだろう。

かなりの意訳だけど、私の過去をご存じの方は、
こんな受け止め方をする理由が分かっていただけるかと。
そしてバフェットはアメリカのビジネスが
時代を超えて素晴らしい業績をあげてきたことを鑑み、
手数料の安いS&P500のインデックスファンドへの投資を薦める。

自らの遺産は下記割合で運用するよう指示をしており、

  • 10%を"short-term government bonds"
  • 90%を"very low-cost S&P 500 index fund"

インデックスファンドについては、

"I suggest Vanguard’s."

個人投資家へ最終的にこう薦めるに至った背景には、

"How to Minimize Investment Returns"(2005)

金融関係者による、あまりに酷いビジネスが横行したからだろう。
今回の手紙の中でもこう指摘している。

"Both individuals and institutions will constantly be urged to be active by those who profit from giving advice or effecting transactions. The resulting frictional costs can be huge and, for investors in aggregate, devoid of benefit."(2013)

もちろんインデックスファンドの積み立て購入で、
バフェットと同じような成功を手に入れることはできない。
でもそれでいいのだ。

"The goal of the non-professional should not be to pick winners."(2013)

一般の投資家が目指すべきは、勝者を当てることではないから。
あるときバフェットはインタビューでこう語ったという。

"Success is having people love you that you want to have love you."

成功とは愛して欲しいと思う人たちに愛してもらえること
それは富や名声とは関係がないのだから。

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