先ごろ発表されたバフェットからの手紙2013。
17ページの"Some Thoughts About Investing"は、
ウォーレン・バフェットの投資理論の総まとめ的な興味深い内容。
"How to Minimize Investment Returns"(2005)以来の面白さ。
まず18ページには、
"Fundamentals of Investing"(投資の基本)として、
5つの教えが掲げられている。
日本語で簡単にまとめておくと、
- 満足のいくリターンを得るために専門家になる必要はない。手っ取り早く儲けられそうなところには必ず落とし穴がある。
- 投資を検討している対象が生み出す将来の利益について、よく考えることが大切。
- 価格変動に注目した投資では成功できない。最近、資産価格が上昇したという事実が投資をする理由につながることはない。
- 投資対象が生み出す利益だけを考え、日々の価格変動については忘れてしまおう。
- 経済や市場に関する予測に耳を傾けるのは時間の無駄。
企業を買収するのと、株式の一部に投資するのは同じ。
それが今も昔も変わらぬバフェットの普通株投資の真髄。
“We really don’t see many fundamental differences between the purchase of a controlled business and the purchase of marketable holdings such as these. In each case we try to buy into businesses with favorable long-term economics.“(1987)
“When Charlie Munger and I buy stocks — which we think of as small portions of businesses — our analysis is very similar to that which we use in buying entire businesses.“(2013)
そして企業そのものの事業に着目するからこそ、
直近の株価の動きや経済予測なんてどうでもいい。
投資家というよりも経営者としての感覚が成功の源だった。
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