我々に残された資源は想像力のみ

歴史や文化を巡ってみて気づくこと。
今の世の中は足りないものは「想像力」なんだろうなと。

"True beauty could be discovered only by one who mentally completed the incomplete."
(本当の美しさは、不完全を心の中で完成させた人だけが見出すことができる。) by 岡倉天心「茶の本」

本当の美しさは心のなかで余白を埋めることで完成する。
そんな感覚に出会うことはあまりないよね。
死後の世界があると信じられていた時代、
生死の境界には豊かな想像があり、多数の物語が生まれた。
またお子様ランチのように旗が立てられて以降、
「月」の持つ別世界のイメージは失われてしまった。

価値の中心が神から科学に移ったことで、
目に見えないものより、目に見えるものが大事になった。
だから想像力はあまり重視されない時代なのかも。
でもSF作家、ジェームズ・グレアム・バラードはこう語る。

我々に残されている地球上の資源は唯一、想像力である。

想像力のないところに、優しさや愛は存在しない。
相手の心情が分からなくなってしまうから。
そして想像力の源はやっぱり文化や芸術にあると思う。

だから投資家としての私には、歴史や文化に関心を持って、
現実と想像とのバランスを取ることが必要だったのかもしれない。