ホテルのメニュー偽装の裏側にIT革命

この記事は約1分で読めます。

IT革命以前、グルメ情報が乏しかった頃は、

美味しい店の定番は、ホテルや百貨店にあるお店。

流れが変わったのは2010年頃かな。

ホテルや百貨店の「ブランド」からネット上の「口コミ」へ

転換点は「ぐるなび」と「食べログ」の人気が逆転したあたり。

料理人の立場で考えれば、この衝撃がよくわかるだろう。

高い家賃を払って、ホテルなどの一等地に店を構えなくても、

心をこめて美味しい料理をつくりさえすれば、

お客さんに評価され、繁盛店への道が開かれるのだから。

この変化で逆に窮地に追い込まれたのがホテルや百貨店。

安い食材にすり替えて、採算を合わせざるをえなくなったのだろう。

オマケで料理店のメニュー偽装は、だいぶ昔からあったようで、

明治初期に牛鍋・すきやきブームがあった頃の記述に、

牛肉は目下一つの大流行…(中略)…さればその供給に制限あると、価の廉ならざるをもって、馬肉豚肉を混和し、あるいはその他悪獣腐肉を売りつける家往々あれば、よくよく注意して信用ある家について飲食すべきことなり。」(金子春夢「東京新繁昌記」より)

なんてのがあった。

牛肉が大流行で仕入れられずに、他の肉にすり替えた話。

今回の事件では車海老とブラックタイガーが話題になってるけど、

牛をなんの肉か分からないものと偽装するよりかはマシかな(笑)

コメント