井筒清次「桜の雑学事典」

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桜の生まれはヒマラヤ近辺、という説もあるとか。

海抜1,200~2,400mに生息するヒマラヤザクラって品種もある。

日本にどのように桜がやってきたのかは分からないけど、

おそらく鳥が種をついばんで、東へ運んできたんだろうね。

これもある意味「文化のたまり場・日本」の恩恵かもしれない。

17歳頃まで桜の名所のそばに暮らしており、毎春の喧騒にウンザリ。

桜は品のない酔っ払い達のための花。そんな認識だった。

桜が気になり始めたのは、本当に最近のこと。

叶わなかった願いより、叶った願いの方が断然多かった人生が、

ひっくり返ってしまい、あきらめなければいけないことばかりになった。

満開の時期はわずかで、潔く散りゆく桜へ憧れが生じたのだろうか。

叶わぬ想いや世の無常…、振り払おうと前を向いたとき、目に映る桜。

人生を投影することではじめて、桜は心の花となるのだ。

さまざまの 事おもひ出す 桜かな」(芭蕉)

私は平安~室町初期をさまよって、まだ日本の全体像が分からない。

もうすぐ春が来るから、桜の歴史・文化を俯瞰したいと思い、

巻末の「桜の日本史年表」にひかれて買ったのがこの本。

歴史・文化はもちろん品種や名所まで簡潔に編集している桜の入門書。

桜の雑学事典 桜の雑学事典

(2007/03/08)

井筒 清次

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